#音楽レビュー

6月

長く暗い列車に身をまかせ ぬかる様に進む一人ぼくをのせ くもりマドをなぞる指がぬれている 月曜日になぜかここをおとずれる ため息とタバコの煙が重苦しく ねむったかと思えばみみなりをおいていき かならず決まって月曜日アメがふる 今日も雨がふってる重…

before/after

世界三大美女とはクレオパトラ、楊貴妃、小野小町らしいが、ベース界における三大美女はプレべ、ジャズべ、スティングレイということになるかと思う。 リッケン4001とか、サンダーバードは入らないのかという御意見もあろうかと思うが、あれらはあくまで個性…

ベースの嫁入り

ネットで検索したら、売却したベースが売りに出ているのを見つけた。 リハスタでのアクシデントでついてしまった深いキズ、シリアルナンバーを確認するまでもなく、これは私の愛器に間違いない。 私の購入した価格よりも高い値がついている。 元愛器が高く評…

4月/April

言葉じゃなく ごかいのはて 君との約束わすれて 伝えるほど きれつ深く そんな目 俺を見るなよ ぶあいそうな風いつまで 追うほどににげ どこまで それでも君は知らぬふり どこまで俺を苦しめる 殺れるものなら やればいい 「君の好きに勝手にするがいいさ」 …

お買い物

春である。 出会いと別れの季節である。 先日横浜を訪れた理由は、ネットで見つけた気になるベースを試奏する為であった。 そしてもし本当にそのベースを気に入ったなら、購入の原資に加えるべく売却候補の2本のベースを携えて行ったのだ。 想像を超えて色っ…

3月

春の風はぼくを押し ぼくの足は冷え切って 街は春の中へ 要領が悪いくせに その上から回り やっぱり一人 空を見上げる かぎりなく青く ブルーに染まる空 君のことを想い続け ここまで来てみたが なんかから回り それほどまでに空は青 何でそこまでしてもぼく…

2月

風をきってなぜに 向かって走る 冷たい風の中 目を細めて 映画の中に映る 場面のような 照らす光はなく ぼんやりあわく なぐさめ合う わけでもないし ただ夜も ぼくも一人で 今を生きぬくため できすぎの姿に あこがれもなく バカな話しの中 すれちがう夜 ひ…

愛器、鳴る。

ここのところ空気が乾燥しているせいか、私の鼻の調子がすこぶる悪いのだが、それと反比例するかのように私の愛器の鳴りがすこぶる良い。 暑い時期は逆反り気味になるネックも、程よい順反りに動きストレスフリーだ。 ネックの弱さには定評のある所謂プレア…

12月

故郷では雪が降る 背を向けエリをたてる ここではからっ風が 容赦なくうちつける 痛さも感じない うそも本当になる 何度でもくらってやる よけ方知らないから ―「12月」bloodthirsty buchers 季節は巡り、時は終わる。 私の2016年は文字通り矢の如く終わろう…

10月/october

ふみしめるほど いやな音が頭をつきさして くさる落ち葉をながめ さめたいやな季節 君は叫ぶなにかにおびえ はきすてる神の ゴミをひろいつづけている さめたかがみにうつる 問いかける なにを見つめる 積み上げるゴミさばく心 重なるウソも つのる想いもす…

9月/september

ねぐるしい夜ぼくは目をこすり 君のドアをまたたたいている カギははずれかいだんをのぼりきる ほほをかすめる風のあいさつをうけ 気持ちが良くそっと目をとじる あがく夏もぼくと共になだめ 夏の気分がぬけずまたここに さめた風は夏の終わりを告げる はず…

8月/AUGUST

人々が過ぎる ぼくは見過ごす この風はどこから 吹いてくるのか 八月の空は とてもきびしくて つきさすひざしで 君を見失い めいろに入り込む つぎのカドを曲がると あそこにたどり着く たのんでないのに あのカドにたどり着く 君のアトを追いかけ 夢心に走…

7月

ここにあるだけの夢を川で遊ばせ 流れにまかせて流れに逆らい 夜には静かな炎がもえ始め 君に伝えたいだけ どこにも君はいない うそにつつまれることがとても多く 君の言うとおり なんとか目をそらす 熱くなった体を川でなんとかさます 流れる想いはぼくを永…

6月/june あめ アメ 雨

長く暗い列車に身をまかせ ぬかる様に進む一人ぼくをのせ くもりマドをなぞる指がぬれている 月曜日になぜかここをおとずれる ため息とタバコの煙が重苦しく ねむったかと思えばみみなりをおいていき かならず決まって月曜日アメがふる 今日も雨がふってる重…

5月27日

あれから三度目の5月27日がやってきた。 2012年まではなんでもない日だったのに、2013年、悪い意味で忘れられない日となった。 私が最も愛するバンド、bloodthirsty butchersのリーダーが亡くなったことによって。 今日も普通に仕事をする。 いつもと変わら…

kocorono fuzz

会社の同僚にしてバンド仲間、たまには釣りにも一緒に行くfIVEさん(仮名ながらfだけ小文字に拘ります)から「釣りのお礼に」と称してお手製のエフェクターを頂いた。 私の愛して止まないbloodthisty butbhersへの想いを体現してくれたかのような、正に愛に溢…

4月

「大人になんか解ってたまるものか」~4月/bloodthirsty butchers ブッチャーズによって、私が生まれた月をモラトリアムの代表に固定されてしまったが、生憎と本日私は47歳になった。 好むと好まざるに関わらず、選ぶとか選ばないとか以前に、年齢は相対的に…

3月

春の風はぼくを押し ぼくの足は冷え切って 街は春の中へ 要領が悪いくせに その上から回り やっぱり一人 空を見上げる かぎりなく青く ブルーに染まる空 君のことを想い続け ここまで来てみたが なんかから回り それほどまでに空は青 何でそこまでしてもぼく…

PANIC/THE SMITHS

THE SMITHSが1986年に発表した「PANIC」という曲がある。 これは「あちこちの街でパニックが起こっているのにDJは無意味な曲を流してる。ディスコを焼き払え、DJを絞首刑にせよ。」という内容の物騒と言うか、無茶苦茶な曲である。 しかし過激な歌詞と反する…

BLACK FLAG 「The process of weeding out」

THE SMITH、My Bloody Valentine、Pixies、Radiohead、RideがTOP5というような音楽人生を歩んでいた俺がUSハードコアに夢中になったのは、fOULやbloodthirsty butchersといったハードコアを通過した国内アーティストの音楽を一時期熱心に聴いていたことによ…