ベースの嫁入り

ネットで検索したら、売却したベースが売りに出ているのを見つけた。

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リハスタでのアクシデントでついてしまった深いキズ、シリアルナンバーを確認するまでもなく、これは私の愛器に間違いない。

私の購入した価格よりも高い値がついている。
元愛器が高く評価されることはそれなりに嬉しいものである。

私は誰かの親になったことがないのでわからないのだが、娘のお見合い写真を見た父の心境とはこういう切なさがあるのかもしれない。

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好い人に買ってもらいたい。
これもまた父の心境の疑似体験かもしれない。

はっきりと覚えていないのだが、このベースは自分への誕生日プレゼントに2008年の4月に購入したと記憶している。
もしかしたら2007年かもしれないし、2009年だったかもしれない。
割りと長い付き合いであった。

一時はメイン楽器として使っており、このベースをぶら下げて、とある大きなステージに立ったこともある。
最近では求める音の傾向が変わり、というよりも、もっと好みの音が鳴るベースを手に入れて全く出番がなくなっていた。

家のインテリアと化すよりは、楽器は使われてナンボのものであろう。
私は売るべき機会を暗に求めていたのかもしれない。

このベースと入れ替わりにやってきた個体は、只今モディファイと調整中につき某工房に入院中。
かつて所有していたプレシジョン・ベースはルックス重視で購入したもので出音が気に入らずに後輩にあげてしまったけれど、新しい相棒は完全に音重視で手に入れたので長い付き合いになりそうだと今のところは思っている。

ところで私にとって楽器と釣具とはとても似通っている道具だ。

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わかるかな?