kocorono fuzz

会社の同僚にしてバンド仲間、たまには釣りにも一緒に行くfIVEさん(仮名ながらfだけ小文字に拘ります)から「釣りのお礼に」と称してお手製のエフェクターを頂いた。

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私の愛して止まないbloodthisty butbhersへの想いを体現してくれたかのような、正に愛に溢れる一品。
私はお礼を言うのがとても苦手なので上手く伝わってない懸念もあるが、とても感動した。

最近手作りエフェクターに凝っているというfIVEさん。
これは70年代初頭にあった伝説的ベースファズの回路図を手に入れたことから製作が始まり、試行錯誤の上に数ヶ月ががりで完成させた気合いの一品だそうだ。

早速fIVEさん含む会社のバンド仲間を招集して試奏スタジオへ。

ツマミ3つにスイッチ2つ。
組合わせ無限大なので色々使える。
激しくかけると凄まじい狂暴な音が鳴り響き、薄くかけるとブッチャーズの曲の中で聴くことが出来るような絶妙の歪みが鳴る。
そして驚くべきことに歪み系エフェクターにありがちな音痩せがまるでなく、薄くかけるとむしろ太くなるような印象さえある。

これスゲエ!
贔屓目抜きで今まで使ったことのある歪み系(と言っても殆ど使わないけど)の中では最高のエフェクターだ。

新しい機材を手に入れると使いたくなる。
ましてや気に入った機材が手に入れば尚更使いたくなる。

私は打ち上げの席上で来月のスタジオの約束を取り付けてから解散した。

しかし創造的な生き方は素晴らしい。
私も創造的に生きたいものだと強く思う。

卑下する訳ではなく、勿論謙遜などではなく、自らが受け入れている厳然たる事実として自分を客観視すれば、手先は不器用だし、表現する才能もまるでなく、私の創造力は某政治家の語彙並みに貧弱であり、京浜東北線のダイヤ並みに脆弱なものである。

私が生み出すものなど誰の足しにもならず、何も救うことが出来ないであろう。

しかし少なくとも私の創造力は自分を救うことは出来るのである。
逆説的に言えば、自分を救えない者に他者は救えないのではないだろうか?

愛は地球を救えるのかもしれないけど、まずは自分を救うことが大切だ。と極めて限定的で細やかな創造力しか持たない私は強く思うのであります。

さぁ、来月も鳴らすぜ!