延長10回裏2アウトランナーなし・・・1/19野毛屋

ここまで短打は3(ホウボウ)、フォアボールがひとつ(ムシガレイ)、スコアは0(真鯛)。
さぁ、15時を回って延長10回裏ランナーなし、かつては持ってる男を通り過ぎ、持ちすぎた男とまで称された私、完全に追い込まれました。

振りかぶってキャスト。
力の無い放物線を描いてルアーは30mしか飛びません。下手くそであります。
しかし...。

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【釣果】
7時15分出船、15時30分沖揚がり
真鯛1枚(1.5kg)
外道:ホウボウ3尾、ムシガレイ

【タックル】
ロッド:ZENITH零式 LIGHT G-TOP L

リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL
ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ4号

<キャスティング>
ロッド:Major Craft GIANT KILLING S73L/TR
リール:SHIMANO TWIN POWER MgC3000
ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ3.5号

【本日の総括】

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この朝、船の主、御大キャプテンUGは桟橋に現れず、若きYK船長が舵を握り、中乗りエストシ君(仮名)が同船するという私にとっては初めての組合せで出船。
いつもの船なのに初めての船のような気がする不思議な感じがした。
これでリズムが狂ったのだろうか?

いや、この日はそもそも流れが悪かった。

出船前、お弁当を買うついでに排便も済ませるべく、シーサイドライン八景駅前のセブンイレブンに行くと、トイレ待ちの列が形成されていた。
こんなこと初めてである。

諦めて店を出てもと来た方向へと戻り、港を通り過ぎ、ファミリーマートへ。
ここで無事に想いを遂げることが出来たものの、なんとウォシュレットが壊れていた。
そして弁当の類いは粗方売り切れ、私はサンドイッチとおにぎりという奇妙な組合せを購入した。

一時サバフグ被害が続出した東京湾
しかし最近はメッキリおとなしくなったはずなのに、なぜか私のルアーは2回も切られた。もしかしたら犯人はタチウオかもしれないが。

上げ潮が効き始めると私の両隣には真鯛のアタリが出てきたが、私に掛かるのは何故かホウボウばかりだった。
しかもそのうちの1尾はまるでコージー冨田なみに物真似が上手く、フッキングしてから上がってくるまで華麗な三段引きを演じた。
「遂に真鯛が掛かった!」的なアピールをさりげなくした私は、ホウボウが上がって、しかも型も特に良くなかったことで赤恥をかいた。
タモ係りのエストシ君、ゴメンよ!

潮が止まった。
万事休した。
苦し紛れに手にしたキャスティング・タックルが最後に仕事をしてくれた。
大して飛ばないルアーの着底を確認して巻き始めてから程なく、紛うかたなき真鯛のアタリが到来した。
しかし私は姿を見るまで真鯛とは確信出来なかった。
最早何もかも信じられなかった。

風が弱くて幸いだった。
私の釣座はミヨシ寄りの胴の間だったのだ。
少しでも吹いていたら、キャスティング・タックルの出番は無かったことだろう。

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この日は全体的にアタリは少なかったものの掛かれば大型が多かったのだが、私に釣れたのは1.5kgのメスだった。
蚊帳の外感は否めない。しかし一番旨いサイズではある。

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一晩寝かせた方が旨いのは分かっているのだが、翌日予定があるので半身は刺身と炙りにした。
出刃包丁がベタベタになるような脂のノリだが、真鯛の脂は上品で、とても旨い。

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残りの半身はアクアパッツァにした。
白ワインが進む。

薄氷を踏むような思いの冷や冷やした釣りだったが、0と1を隔てる壁が最も高いこの釣りで、最後に本命を拝めたのだからサヨナラ勝ちしたような気分だ。
この冷や冷や感と一発逆転のロマンも真鯛釣りの、ことにタイラバの魅力であり真髄でもあるわけで、そういう意味では存分に満喫したと言えなくもない。

ちなみに船の主である御大は帰港する第二忠丸を港で待ち受けていた。
この日は別船で某テレビ番組の撮影をしており、どうやらそちらに付いていたようだ。画になる男にテレビは良く似合う。
朝にしそびれた新年の挨拶も出来て今日の私の最大のミッションも無事に終了した。

今年もお世話になります。