真鯛の季節・・・10/2野毛屋

雨もない、風もない、仕事もない、久々の日曜日。

私の頭のなかは真鯛でいっぱい。最早真鯛しかない。

まるで遠足前日の小学生のように興奮し過ぎて2時に目が覚めちゃう始末、完全に覚醒したようで目覚ましが鳴るまであと2時間あるのに眠れそうにない。
私はシャワーを浴びてから3時半過ぎに家を出た。

私の長い野毛屋参詣史上最も早い4時20分に船宿に到着すると先行車8台。物好きな、もとい、熱心なアングラーは多い。

受付時左舷のミヨシは空いていたが、この日は上げ潮と同時に南風に変わる予報だったので左舷トモ二番手の釣座を確保した。結果的にこの選択は正解とは言えなかったのだが。

最終的には13人の客と見習い船長兼中乗りのY橋さんを乗せ定刻に出船。
ちなみに我等がアイドル中乗りエストシ君(仮名)はアジ船の中乗りとして沖へと旅立って行った。

なんとなく寂しいものである。
キャプテンに怒鳴られ、小突かれ、恫喝され、時に全人格を否定される中乗りエストシ君(仮名)の困惑する姿は漢船第二忠丸のある種の象徴であり、二人の繰り広げる激情型劇場は他の船では決して味わえない醍醐味であり、自らが真鯛をバラしてキャプテンから容赦の無い叱責を受けている時には中乗りエストシ君(仮名)の存在はある種の救いですらある。

薄曇り、無風。
下げ潮も速いながら真っ直ぐに流れ、第三海保はこれ以上無いほどの真鯛釣り日和だ。

私は童心に、と言うより初心にかえって無心で真鯛に挑んだ。
釣果なんて二の次三の次、である。

イメージ 1



一流し目から幸先良く本命が顔を出す。
その後も船中アタリはポツポツ。

これならそのうち釣れるだろう。
とたかをくくるも、アタリは右舷に集中して左舷はサッパリ。

久々の釣り、凪の海、愛する船、のんびりと竿を出して楽しもうなんて余裕綽々の心持ちは、一枚、また一枚と周りで釣れ上がるにつれ、いつの間にか血に飢えた真鯛ハンターの下品な欲望へと変化した。

私はキャスティング・タックルを手に取る。
狩る気満々である。

そしてついに
「ゴンゴンゴン!」
!!!
久々の真鯛のアタリ、キター!

バーチカルと異なり底付近を横に引くので真鯛も元気、相当に暴れる。
ドラグも稼働するので結構良型かな?と思ったのだが浮かせたら急速におとなしくなった。

中乗りエストシ君(仮名)じゃなかった、見習い船長Y橋さんの差し出すタモに収まったのは目測800g程の綺麗な真鯛
典型的な秋の真鯛だ。

これでホッと一安心。
そしてこの瞬間、四連敗などもあり一時大きく負け越していた2016年第二忠丸真鯛戦の戦果を4勝4敗の五分に戻したのであった。

ドラマはこのぐらいである。

上げ潮の流ればな、やや型の良い真鯛がヒットするもなんとPEが高切れ。
前の流しでお隣さんとオマツリした30mラインでプッツリである。
繊細なPE0.8号で引きの強い真鯛に挑むタイラバ、オマツリした時にはラインチェックは必須であることを忘れていた。

3時近くに500g程の小型を追加、更に沖上がり間近には1kg前後と思われる小型をバラシ。
4ヒット2キャッチと何とも凡庸な釣りとなった。

「休日出勤ばかりしてるから勘が鈍るんだよ!」と何故かキャプテンに叱責される始末。
どうやら私の日常は筒抜けのようだ。

確かにこの活性ならもっと釣れておかしくないはず。

今日はリハビリ、落ちの真鯛はこれからがシーズン、最近釣りとご無沙汰だったのであれこれやりたい種目はあるのだけれど、やはり一番好きな真鯛を中心に秋の釣りは組み立てないといけない。

イメージ 2



【釣果】
7時15分出船、15時50分沖揚がり
真鯛2枚
外道:ホウボウ、サバフグ


【タックル】
ロッド:ZENITH零式 LIGHT G-TOP L 
リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL
ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ4号

<キャスティング>
ロッド:Major Craft GIANT KILLING S73L/TR
リール:SHIMANO TWIN POWER MgC3000
ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ3.5号

【本日の総括】
まぁ久し振りですからね。
本命の顔を拝めたので良しとしましょう。

イメージ 3



小さな真鯛は旨いしね。

ちなみにこの日のキャプテンは声はガラガラ、時折苦しそうに激しく咳き込み風邪が辛そうであった。
それでも真鯛の活性が高いとキャプテンの活性も上がってしまうようで4時近くまで残業。
この姿勢、恐れ入ります。

気が付けばもう10月、今年も残り3ヶ月を切っている。
今年は例年になく休日出勤が多く、未だ夏休みすら取っていない。

釣り、旅、夏休みの宿題はほぼ手付かずで残っている。

2016年、試練。