もちすぎ君の名残・・・12/28野毛屋

12/23のもちすぎ君釣行で今年の真鯛運を全て使い果たしてしまったような気がしないでもないけれど、それでもキャプテンに年末の挨拶を兼ねて正月用の真鯛を確保しに行かなければ年は越せない。

12/28、世間は官庁御用納。
年末とはいえ土日ほどは混むまいと有給休暇を取得し野毛屋へと向かったのだが・・・。

なに、この大混雑!?

フグ船はほぼ満船札止め状態、真鯛船は片舷11人、そして何故だか絶好調が続くアジ船は客がゼロ。

ヨミが外れて撃沈覚悟、型さえ見られれば御の字と控え目な目標を持って今年最後の第二忠丸へと乗り込んだ。

最後の戦闘席は左舷トモ2番手だがミヨシから数えると10番手。風は終日北の予報、午前中の下げ潮タイムに釣っておかないと苦しくなりそうだ。

今年も残すところあと3日だというのに、第三海保35m~40mという真夏のポイントからスタート。
確かに昨年も野毛屋一つテンヤ船は年明け2月までのロングランとなったが、それでもこの時期は70mを中心に探っていたはずで今年は明らかにおかしい。
これから深場に落ちて、その後すぐにノッコミがきたら、シーズンは切れ目なく続いてしまうかもしれない。

筋を変えながら何度か流すも潮が緩くてアタリもない。
キャプテンは第二海保南西の航路ブイ周り50~55mダチへと移動したが、ここって先日私がまさに3.9kgと3.6kを立て続けに釣ったポイントで、内心ニヤリとしていた。

ここで私ではなくお隣さんにビッグヒット!ドラグが鳴り響き糸が出されまくっているので青物かもしれないと仕掛けを上げて推移を見守ったが、なんと正体は4.6kgの大鯛!
道糸0.6号にリーダー3号という繊細なシステムとのことでドラグ設定も弱めだったようだ。

さあ、次は俺の番!
と期待は高まるも、このポイントでは後が続かず不発。


その後キャプテンは熱くなることも他船の情報に惑わされることもなく、実績あるポイントを丁寧に回る冷静かつ緻密な操船をするも、アタリ少なくたま~~~~~~に誰かに釣れる程度。

私にも一発ヒットはあったけれど残念、これはシーバスでありました。
ところでこのシーバス、私が多摩川でルアーで釣っていた黒ずんだボディではなく、全体的に金色がかっていた。金アジはよく耳にするけど金スズキなんて聞いたことがない。タモ取りしてくれた中乗りエストシ君(仮名)もこんな色のシーバスは見たことがないという。きっと旨いのだろうが、陸っぱりで釣ってた頃のイメージで私はどうしてもシーバスに食指が伸びないので、この獲物は中乗りエストシ君(仮名)に進呈した。

その後アタリもないままに潮が止まった。


私は絶望した。


2015年初釣り、私はこの野毛屋一つテンヤ船をチョイスし、船中初の真鯛をゲットした。つまり今年この船で初めて真鯛を釣ったのはこの私なのである。
その縁起の良さから今年は例年になく第二忠丸との相性が良く、9月以降は連戦連勝なのだ。

それなのに最後の最後をボウズで締め括らなければならないのか?

いや、そんなの嫌よ、ワタシ、耐えられないわ!

今日釣れなければ明日も乗る。
明日も釣れなきゃ明後日も乗るまでよ。

私は悲壮な覚悟を決めて退路を断った。
私には潮上の不利を補うキャスティングタックルがある。
そうだ、しかもこの竿アクシデントで折られてしまったのをキャプテン勇治自らが直してくれたのだ。
この竿で釣ってこそ今年の締め括りだ!

私は投げまくった。
そして土壇場でもちすぎ君が降臨したのだった。

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【釣果】
7時15分出船、16時15分沖揚がり
真鯛2枚(4.5kg、2.6kg)
外道:スズキ、ホウボウ
 
 
【タックル】
ロッド:ZENITH零式 LIGHT G-TOP L 
リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL
ライン:PE1号、ハリス:フロロ5号
 
<キャスティング> 
ロッド:Major Craft GIANT KILLING S73L/TR
リール:SHIMANO TWIN POWER MgC3000
ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ3.5号


【本日の総括】 
陽が傾いてきて私の心も斜陽となった頃、不意に力強いアタリが到来した。
船は午前中も攻めた第三海保を流しており、3回程アタリはあったのだが魚が小さいのかフッキングしなかったのだが、4度目の正直である。
ズドン!と竿が入りドラグが唸る。
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
小さくないよ、これ。
絶対にバラしたくないのでいつも以上に慎重にやり取りして無事に中乗りエストシ君(仮名)の差し出すタモに収まったのは2.6kgの綺麗なメス。
元日に実家で姿造りを振る舞うのに最適な文句なしの1枚だ!
時計を見ると時刻は14:58。
一発逆転の価値ある魚にもうこれで充分。
しかし持ちすぎた男のドラマはこれで終わらなかった。

15:30を過ぎもういつ沖上がりコールがあってもおかしくない時間帯。
キャストして着低後に巻き始めると再びアタリ到来。ゴンゴンとずっとついてきてなかなかフッキングしないのでどうせ小型だろうと高を括っていたら突如ズドン!と竿が入った。

デカイ!
竿の曲がりと引き味、確実に先程の獲物以上はありそうだ。
しかしこれは先程の獲物以上どころではなく、今シーズン自己最高の4.5kg、しかも綺麗なメスでありました。

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そんなこんなで最後に結果的には最高の釣りとなって野毛屋における納竿釣行が終了。

第二忠丸においては間違いなく自己最高勝率を記録した感慨深いシーズンであった。

また来年もお世話になります!

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