台湾放浪記~日月潭から台北(1/1)
6時起床。
元旦である。
初日の出である。
閉まったままの宿の玄関の鍵を勝手に開け、私は東を望む小高い丘へ。
既に多くの人々がカメラを構えていたが、隙間も充分にあり難なく潜り込む。
うっすら明るくなってきた空は基本的に晴れているが、何故か東の空は雲に覆われている。
朝焼けは綺麗だが、肝心の太陽が見えない。
1年前の嫌な記憶が甦る。
ベトナムのハロン湾に浮かぶクルーザーで迎えた2017年元旦。
私はこの世界遺産の初日の出を見たいが為に、年越クルーザーという縁遠そうな華やかな場所に一人旅で乗り込んだのである。
それがこれですよ。
乾季のベトナムで前夜はまさかの雨、明けても雲は晴れずに太陽を拝むことは出来なかったのだ。
私の2017年が冴えない年に終わったのは、この躓きが原因なのではないだろうか?
ということは2018年もまた冴えない年になるのだろうか。
イヤ!そんなのイヤ!私、堪えられないわ!!
多くの人々が立ち去った後も私は湖畔で粘り、雲の上に顔を出した御来光を拝むことが出来た。
諦めなければ道は開ける。
正に希望に満ちた新しい年の幕開けに相応しいではないか。
その後再び遊覧船に乗り対岸へ。
こちら玄光寺は三蔵法師こと玄奘を祀った寺である。
玄光寺からこのような山道を1km程歩いた先にあるのがこの玄奘寺。
三蔵法師こと玄奘の遺骨が納められている寺だ。
本当かよ、都市伝説の類いじゃないの?
と素直に信じられない汚れちまった俺。
しかし、併設された玄奘博物館の展示によれば、その遺骨は一時日本の埼玉県に安置されていたこともあるという。
死して尚旅を続けたということか。
旅を愛する私は、あらためて玄奘の遺骨に手を合わせた。
時間が経つにつれ、人出がとんでもないことになってきた。
長居は不要である。
私は目についた食堂で大好きな大腸麺線を朝昼兼用に頂き、宿に預けていた荷物をピックアップして台中行きのバスに飛び乗った。
しかし混雑しているのは日月潭のみならず道路も同様で所々激しく渋滞しており、更に台中駅で新幹線の切符を買い求めるも3本先まで満席で、台北のホテルにチェックインしたのは16時を大きく過ぎていた。
MRT淡水線の終着駅、淡水でサンセットを見たかったのだが間に合わなかった。
その上、竹下通りを上回るような激しい人出であった。
カトマンズのタメル地区のようなカオスだ。
船着き場の先にある生ビールの店で魚丸湯で晩御飯。
この観光客相手の馴染みの店は、何故だかとても落ち着くのである。
ゆっくりと過ごしたくて台湾に来たのは、ひとつには中華圏だから盛り上がるのは旧正月だろうという勝手な思い込みがあった。
しかし旧正月とは長期休暇であり、年が変わるタイミングは万国共通なのである。年末年始は日本と変わらず、いや、観光客である私には日本以上に騒がしく感じた。
それでも台湾に免疫があったのは幸いだった。
この店に限って言えば、いつもと変わらないのである。
台湾旅行最後の夜は、こうしてゆっくと更けて行く。
元旦である。
初日の出である。
閉まったままの宿の玄関の鍵を勝手に開け、私は東を望む小高い丘へ。
既に多くの人々がカメラを構えていたが、隙間も充分にあり難なく潜り込む。
うっすら明るくなってきた空は基本的に晴れているが、何故か東の空は雲に覆われている。
朝焼けは綺麗だが、肝心の太陽が見えない。
1年前の嫌な記憶が甦る。
ベトナムのハロン湾に浮かぶクルーザーで迎えた2017年元旦。
私はこの世界遺産の初日の出を見たいが為に、年越クルーザーという縁遠そうな華やかな場所に一人旅で乗り込んだのである。
それがこれですよ。
乾季のベトナムで前夜はまさかの雨、明けても雲は晴れずに太陽を拝むことは出来なかったのだ。
私の2017年が冴えない年に終わったのは、この躓きが原因なのではないだろうか?
ということは2018年もまた冴えない年になるのだろうか。
イヤ!そんなのイヤ!私、堪えられないわ!!
多くの人々が立ち去った後も私は湖畔で粘り、雲の上に顔を出した御来光を拝むことが出来た。
諦めなければ道は開ける。
正に希望に満ちた新しい年の幕開けに相応しいではないか。
その後再び遊覧船に乗り対岸へ。
こちら玄光寺は三蔵法師こと玄奘を祀った寺である。
玄光寺からこのような山道を1km程歩いた先にあるのがこの玄奘寺。
三蔵法師こと玄奘の遺骨が納められている寺だ。
本当かよ、都市伝説の類いじゃないの?
と素直に信じられない汚れちまった俺。
しかし、併設された玄奘博物館の展示によれば、その遺骨は一時日本の埼玉県に安置されていたこともあるという。
死して尚旅を続けたということか。
旅を愛する私は、あらためて玄奘の遺骨に手を合わせた。
時間が経つにつれ、人出がとんでもないことになってきた。
長居は不要である。
私は目についた食堂で大好きな大腸麺線を朝昼兼用に頂き、宿に預けていた荷物をピックアップして台中行きのバスに飛び乗った。
しかし混雑しているのは日月潭のみならず道路も同様で所々激しく渋滞しており、更に台中駅で新幹線の切符を買い求めるも3本先まで満席で、台北のホテルにチェックインしたのは16時を大きく過ぎていた。
MRT淡水線の終着駅、淡水でサンセットを見たかったのだが間に合わなかった。
その上、竹下通りを上回るような激しい人出であった。
カトマンズのタメル地区のようなカオスだ。
船着き場の先にある生ビールの店で魚丸湯で晩御飯。
この観光客相手の馴染みの店は、何故だかとても落ち着くのである。
ゆっくりと過ごしたくて台湾に来たのは、ひとつには中華圏だから盛り上がるのは旧正月だろうという勝手な思い込みがあった。
しかし旧正月とは長期休暇であり、年が変わるタイミングは万国共通なのである。年末年始は日本と変わらず、いや、観光客である私には日本以上に騒がしく感じた。
それでも台湾に免疫があったのは幸いだった。
この店に限って言えば、いつもと変わらないのである。
台湾旅行最後の夜は、こうしてゆっくと更けて行く。