台湾放浪記~鵝鑾鼻、原子力発電所、猫鼻頭(12/29)

本当に疲れていたのだと思う。

私以外に宿泊客がおらず、夜は宿のオーナーさんとビールを飲もうと約束していたのだが、私は9時頃に失神したかのように意識を失い、覚醒したのは翌朝6時だった。
悪いことをした。

朝食はオーナーさんが何処からかサンドイッチと豆乳系の飲み物を買って持ってきてくれた。
サンドイッチ食うぐらいなら町に出てお粥を食べたいところだけど、分別ある大人なのでお礼を言って有り難く頂く。

さて、それでは今回の旅の目的の一つである台湾最南端に立つために、懇丁(ケンディン)に向かいますかね。

バス停に止まっていた懇丁行きのバスが丁度発車するところだったので駆け込み乗車。
しかしこれは西海岸に沿って小さな町を巡りながら懇丁を目指す鈍行バスで、私が乗るつもりだったので快速バスとはルートも所要時間も全く違うのであった。
おまけに目指す鵝鑾鼻(ガランビ)まで行かず、途中の小湾という懇丁中心地が終点、やむなくそこからタクシーに乗って鵝鑾鼻を目指した。

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この白い灯台が鵝鑾鼻のシンボルである。
バスはガラガラだったのに、結構な人出だ。

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隆起した珊瑚礁が侵食された造形美、綺麗な海である。


ここから歩いて目指しますはいよいよ台湾の最南端。
てくてくてくてく。
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この看板から更に500m歩くと、遂に到着。

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こんなモニュメントが立っていた。
どことなく宗谷岬の最北端モニュメントを想起させると言えなくもない形状だけど、哀愁含有量が違いすぎて比べること自体ナンセンスである。

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しかし座礁した船がそのまま放置され朽ち果てている姿はなかなかのものであった。

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こちらは船帆石。
かなり大きな岩がポツンと立っており、そのふもとでは釣り人が何やら狙っている。
問題は全然船の帆に見えないことだ。

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これ何だ?
答えは原子力発電所
感想割愛。

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名前に惹かれてバスを降りてしまったこちらの岩は、猫鼻頭。
確かに猫っぽく見えると言えなくもないか。

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ズームで撮るとこんな感じ。
まぁ、私の、いや、多くの人々の猫愛を上手く利用されたような気もしないでもないが、それもまた良し。

これにて観光を切り上げ、バスで恆春に戻る。
晩飯食べて、のんびりとビールを飲みながら本でも読もうと思っていたら、予期せぬことが私を待ち受けていた。

続く。