インスパイア系を認めよ・・・鵜の木とんでんかん

羽根木の「なんでんかんでん」は博多ラーメンの名店として一時代を築いた有名店であるが、その人気は味が秀逸だったというよりは、東京に本格的な博多ラーメンを出す店が少ないという時代背景が招いたブームであったような気がしてならない。

一風堂一蘭博多天神等々、博多ラーメンを出す店が次々と増えるにつきなんでんかんでんの行列は短くなり続け、今ではいつ行っても空いている。近隣のラーメン二郎環七新代田の絶え間ない大行列とは対照的で、諸行無常の感すらする。
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先日10年振りぐらいに食べたなんでんかんでんのラーメン、やはり博多ラーメンを食べ慣れて要求水準が自ずと高くなってしまった身には、物足りないと言わざるを得ないモノであった。
スープの味はボンヤリしてるし、麺の歯ごたえは弱く、値段も高い。
ここで食べなきゃいけない必然性のようなものは最早何もない。


で、同じ環七を遥か南下した鵜の木にあるとんでんかんである。

なんでんかんでんをパクったとしか思えないセンスのかけらもない店名、一般的に言って味に期待など出来ようはずもないのだが、しかしここで供される博多ラーメンの味は、本流なんでんかんでんを遥かに凌ぐ旨さだ。
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赤玉ラーメン 650円也

濃厚で豚骨臭が強烈なスープ、カンスイ臭い麺もジャンクで旨く、これぞ博多ラーメン!って感じだ。

福岡から移動してきて「東京には旨い博多ラーメンの店が無い」とお嘆きの会社の後輩がいるが、機会があれば是非連れて来ようと思う。