栄枯盛衰・・・ラーメン二郎歌舞伎町店

熊本ラーメンの名店、桂花が民事再生法の適用を申請した。

“ラーメン”という食べ物に特別な感情を抱くようになったのは15歳の春に食べた桂花の太肉麺に衝撃を受けてから。
以来豚骨、太麺が長らく俺のラーメン・スタンダードであり続けたし、今でもたまに食べたくなる。

桂花一辺倒だった10代、20代、しかし折からのブームと相俟って東京に旨いラーメン屋は増え続け、次第に俺の“桂花原理主義”は崩れ始めてラーメンに対する価値観が多様化していったのだった。

最近では桂花に行くことは滅多になくなってしまった。
思えば“頑固一徹”、大盛りもなくサイド・メニューも殆どなく太肉麺のキャベツ抜きも出来なければキャベツ増しも出来ない、そんな融通のきかない桂花の無骨さが最近薄れて来ていたことに違和感を感じていた事は否めない。
それでも民事再生法適用のニュースには一抹の哀しさを禁じ得なかったが、考えてみればそんな俺に哀しむ資格はないのかもしれない。

このニュースの飛び込んだ翌日、偶然にも昼時に所用で新宿にいた。
ここは勿論ランチは桂花で!と思ったのだが身体が二郎モードだったのでついついラーメン二郎歌舞伎町店へ行ってしまった・・・。

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ラーメン、麺固め、豚入り、野菜マシ

桂花、スマン!こんな日になんだが、やっぱり二郎は旨いよ!

…。

同じ熊本の味千ラーメンが桂花の支援に名乗りを上げ、商号と味は当面の間守られていくらしい。

推移を見守りつつ、やはり近い内に行かねばならないと思うのだ。