今期初アオリ&人生初アオリ・・・11/6野毛屋

「あらゆる魚介類の中でイカが最も好き」という我等がバンドのギタリスト、fIVEさん。
イカが好きならイカの王様アオリイカを釣って食べなきゃとたぶらかし、咋シーズンに二回ほど第二忠丸に一緒に乗船したのだがお互いに本命のアオリは連続ボウズを喰らってしまった。

・・・。

各地で開幕から絶好調が伝えられる今期のアオリイカ、今なら勝算アリでしょ!

という訳で大潮の土曜日にfIVEさん誘って今シーズン初のアオリ釣りに出掛けた。

なんとしても有利な釣座を押さえなくちゃ!責任重大なこの日はいつもより早起きして開店とほぼ同時に船宿着。それでも人気のアオリ、先行者が7人もいたが、左舷のミヨシ二番手と三番手を確保。上げ潮が流れる時間の方が長いし、ミヨシ二番手なら絶対にイケるはず!
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定時に出船した船は一路竹岡沖を目指す。
天気最高、風はそよそよ、海はベタ凪で良い日並。気持ちのイイ一日になりそうだ。

船は竹岡直行便。大量のカワハギ船団の西寄りからスタートだ。
そして好調との事前情報通り、朝の一流し目から本命が乗ってきた。

“ドンッ!”
開始から1時間が経過した頃俺のマニアス・アオリ・スペシャル350が衝撃と共に弧を描いた!
“キターーーー!!!”
しかしイカが横に走るような感覚、これは恐らく触手1本にカンナが掛かってる状態だ!
ヤバイと思ってゆっくり巻いたが案の定バレてしまった。
隣のおじさんに「残念だったねえ~。」と慰められたが、時間はまだタップリあるし、潮上でも本命が乗ったということは今後大きなチャンスがやってくると思われ、落胆よりもワクワク感が勝っていた。
ところでこの隣のおじさん、「実験」と称して6m前後の磯竿を何種類か使っていて、お陰で俺の3.5mの竿がやたらと短く感じた。
胴の間で使えばアドバンテージがありそうにも思えたが、はたから見ていた限りでは余りにも長過ぎて、ちょっとしゃくり難そうかな(^_^;

潮が緩んできた10時過ぎ、しゃくった竿がズンッ!と衝撃と共にしなった。
軽い引き味とともに上がってきたのは3~400g程のアオリイカ!船長に見てもらい“300g以下はリリース”という野毛屋基準をクリアしている事を確認してからキープ。
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今シーズン初物!

更に上げ潮の流ればな、1杯乗ったがこれは300gあるか微妙なところでリリース。

そしてそれは上げ潮が効いてきた正午過ぎの事だった。
「巻いて巻いて!」
突然轟くキャプテン勇治の怒声、何事かと思ったらfIVEさんの竿が綺麗な弧を描いているが、fIVEさん巻き上げる事もせずに呆然としているじゃないか!(後で聞いたら根掛かりと勘違いしたらしい。そういえば俺も初めてアオリを釣った時には根掛かりと勘違いしたのであった。)
イカが乗ってる!リール、リール!」と俺も興奮、我を失ったfIVEさん中オモリを竿先まで巻いてしまいハリスが掴めない!一旦クラッチを切ってラインを出してから中オモリを掴み、ぎこちなくハリスを手繰るfIVEさん、その先にはしっかりとアオリイカがエギを抱いていた!確実に取り込んで人生初のアオリちゃんゲット!普段はクールなfIVEさんが満面の笑み、アオリが釣れると本当に嬉しいよね!俺も嬉しいしとにかくホッとした~~~。

その後も船長はアオリの群れを次々と当て、船中2人3人4人同時にヒットという派手な光景が何度も見られた。
俺とfIVEさんの同時ヒットも2回、いや~咋シーズンは序盤から苦戦の連続だったけど、今年は簡単に釣れてしまう、相当沢山のアオリがいるんだろうなあ!
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エギ王QLIVE、帯熱中!

竹岡沖を起点に西へ東へと探りつつ徐々に北上した第二忠丸、この日最後のポイントは第三海保だった。すぐ近くをジギング船が流していて、ショゴやらイナダやらが上がっている。魚探にも青物の反応が凄いらしい。
そんな天敵の青物だらけじゃイカは怯えて食ってこないんじゃなイカ?と諦め気味にしゃくっていると、
“ドンッ!”
としなったのは俺ではなくfIVEさんの竿。
やはり信じるモノは救われるのか?
しゃくりも取り込みも慣れてきたfIVEさん、無事に3杯目ゲットしてをバケツに・・・と言いたいところだけど、ここで墨爆弾を破裂させてしまった!本人は勿論のことミヨシのお客さんも被弾。
うんうん、これもイカ釣り師にとっては通過儀礼のようなものですよ。

そしてこの獲物を最後に15時20分沖上がりが宣言された。
今シーズンの滑り出しは上々だ!
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【釣果】
7時15分出船、15時20分沖揚がり
アオリイカ5杯(6キャッチ1リリース)

【タックル】
ロッド:マニアス・アオリスペシャル350
リール:スピードマスター201
ライン:PE2号、ハリス:フロロ6号

【ヒット・ルアー】
YAMASHITAエギ王QLIVEキュウセン3.5号他
YO-ZURIアオリーQキュウセン

【本日の総括】
沖上がりのアナウンスがあって道具を片付けていると、キャプテン勇治御自ら船を回って一人一人から釣果を聞いて回った。
そしてfIVEさんの番がきて「3杯釣れました。」と答えると、嬉しそうに俺を突っついて「良かったなぁ~~~。」と満面の笑みで言ったのだった。なんとしてでもfIVEさんに釣ってもらいたいという俺の祈りが海の神に届いたのかどうかは分からないけど、少なくともこの船長にはしっかり届いていた。こういう思いやりって本当に嬉しいものだ。

この日俺とfIVEさんが釣った獲物は5~600gクラスが殆どだったけど、船中では1kg超えも結構釣れたそうで、最大はなんと1.7kgあったという。
1.7kgと言えばノッコミの時期に釣った我が人生最大の獲物と同じサイズじゃないか!
一潮毎に大きくなるアオリ、初期から型が良く数も多いとなれば今シーズンは遂に念願の2kgオーバーを釣れるか?
開幕したばかりのアオリ戦線、今後が非常に楽しみだ!