第三回KFCツアー2日目・・・10/27白河フォレストスプリングス

6時前に起床、すぐさまカーテンを開けて外を確認すると、どんより曇っているが雨は降っていない。
台風が接近中となれば今日の天気は悪化の一途だろう。午前中早い時間が勝負だ!

しかし6時半に宿を出る時には細かな雨が降り始めた。
7時5分前に白河FS到着。この天気にも関わらず15台~20台の先行車。でもシーズン・インしたこの時期の土曜日にしては相当空いていると言えるだろう。

この日は第4土曜日ということで月に一度フライ専用のセカンド・ポンドがルアーに開放される日だ。
という訳でタックルの準備を終えると一目散にセカンド・ポンドへ。丁度白河のweb cameraの右半分に映りこむ位置に4人並んで釣座を構えた。それと同時に我々を待ち構えていたこの如く急激に雨脚が強まる。まるでドリフのギャグのようなタイミングの良さだ…。

昨日に引き続きNOA2.6サンスイ・オリカラからスタート。まず1投目、着水後すぐにリトリーブ開始。すると程無くラインが張る!「エッ?」この白河で、昨日撃沈したばかりの白河で、いきなりヒットするとは!
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7:10、早くもニジマスをキャッチ。

しかし驚くのはまだ早かった!この数投後、またまたラインがピンっと張りアワセると…。
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7:14、2匹目。
更に次のキャストで
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7:15、3匹目。

更に続けざまに4匹目も釣り上げた!
豪雨の影響で撮影する度に携帯が激しく濡れるので、小さなニジマスだった4匹目は撮影せずリリース。

まさかの10分間で4キャッチ。時速換算すると20匹を越えるハイペースじゃないか!雨のせいか、セカンド・ポンドだからなのか、俺が凄いのか、とにかく異常事態だよ、コレは。
4匹目を取り込み時にしゃがんだ際、早くもジーンズがグッショリ濡れているのが分かった。DDVを除く3人は下半身はジーンズ剥き出し。しかもfIVEに至っては足元スニーカーだ。
4匹釣った余裕もあるし、濡れたジーンズで釣りを続ける辛さは身に染みているし、天気の回復も望めない。で、FSロッジへ雨具買いに行ったのだがオープン直後なのでまだ鍵が掛かっている。暫く軒下で雨宿りしていたが埒が明かないので、ダメモトで受付へ戻りレインウエアを売っていないか尋ねたら、コンビニで売っているような簡易雨合羽¥200也があるとのこと。ひざ上丈だが何もないよりマシだ!早速3個買い求めて池に戻り、fIVE&リーダーに配った。

再開すると先程までの爆釣ルアーにアタリが出なくなった。まだ早朝だし“朝一はゴールド”の村田師匠のお言葉を思い出し光物のオリエン4gのSHにチェンジ。するとまたまた連荘モードへ突入!

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7:49
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と3連続でニジマスをキャッチ。ここまで喰って即反転するような明確なアタリは無く、しかもアワセが遅れてリールに重みが来てから掛けた魚は全てバラシ。高活性というよりもフライ専用池でルアーを見慣れていない魚がルアーにスレていないような印象を受けた。雨による濁りの影響で警戒心が薄れている部分もあるかもしれない。

ふと左から歓声が聞こえ目をやると、DDVの竿(なんか商品名みたいだな)が急角度にしなっている!
fIVEさんが取り込み手伝い無事にネットイン。俺の右に陣取るリーダーもパターンを掴んだのか続けざまに釣り上げている。
ややあってfIVEも釣り上げ、全員ボウズは回避できた。

俺もオリエンSHを投げ続ける。昨日のような強弱も無く、さりとてドンドン酷くなる訳でもない。ただ淡々と激しい雨が降り続いている。濡れたジーンズが体温と共にやる気も奪っていく。集中力はとうに無くなっているはずだが、俺は無心で竿を振り、リールを巻き、ラインを注視する。ランナーズ・ハイってこういう感じなのかな?もしくは腹が減りすぎてもはや空腹感すら感じない状態と言った方がしっくりくるか?微細なアタリを掛け、釣果を伸ばして行く俺はさながらフィッシング・マシーンのようだ。(ん?マシーン?)

8:02、8匹目のレインボー、
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さらに8:19、本日9匹目となるブラウンを釣り上げる。
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昨日のブラウンもそうだったけど、こいつもほぼ無抵抗で寄って来たな。今回の白河ブラウンは何故か全く引かない。
さて、開始1時間強で2桁釣果にリーチ。俺の白河の最高記録は12匹で、殆どが1桁釣果。しかも、俺が本格的に管釣り始めた昨年以来、唯一ボウズを経験しているのもここ白河なのだ。
白河らしい大物にはまだ出会えていないとは言え、釣れ過ぎの感が否めない。

そこで一旦オリエンSHは封印、オリエンの他のカラーとBUXを試す。しかし、色に反応していたようで全く釣れなくなってしまった。
再度オリエンSHに戻すのも癪なので、同じ光物のオリエン4gPKにチェンジ。大ロングキャストが決まり着水後フリップを入れて引いてくると、ラインのたるみがゆっくり伸びるように張った!すかさずアワセるとゴツン!という衝撃。重い!やや時間があってから魚が一気に走りドラグが鳴り捲る!思わず「でかい!」と声を出してしまった!りーダーが駆け寄ってきてランディング・ネットを構えたが、魚は対岸の方まで走り寄せるどころではない。これぞ白河の魚だ!徐々に寄せるが途中で息を吹き返したかのように走る。大きく左へ走り、魚がfIVE~DDV間へ行った!姿が見えたらしく「おお、デケエ!」とDDVが声を上げる。計らずも大きな獲物を友人に自慢できて俺の顔もニヤケる。でもこれでバラシたら立場が無いぜ!気を引き締めて寄せる。
大きくてネットになかなか入らず肝を冷やしたが、区切りの10匹目は本日最大の60センチはあろうかというニジマス!(8:32)メンバー勢揃いで「おおデケエ!」と魚を取り囲み、俺も得意満面だ!
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しかし、写真にすると大きさってまるで伝わらねえんだよな…。

長いファイトのおかげで糸よれが激しい。ヨリトレールを投入しようと思ったが、弛んだ部分のラインが捩れてしまい修復不可状態に。
ラインを5m程カットし、改めてスナップを結び直し再開。しかし、今の一撃で満たされてしまい既にお腹が一杯だ。マシーンと化して黙々とキャストしていたさっきの自分は何処へ?まるで集中できない。
アタリが遠のいたので再度NOA2.6に戻し探り直し。久々に再会したこの頼りになる相棒ともいえるパイロット・スプーンがあるだけで、手詰まり時の攻め方に迷いが無くなる。
これがまたまたキッチリ仕事をこなし、小マスを1匹追加。ランディング時にしゃがんだ際、ジーンズの濡れ方が限界まで達していることを認識。時既に遅しの感もあったがFSロッジに駆け込みMADE IN CHINAの防水パンツ(1000円)を購入した。

ポンド全体が沈黙してきた午前9時過ぎ、待望の放流車の姿が!放流魚対策の赤金は色々持ってるし最も出番が多いのは鱒玄人なのだが、この日はパイロット・スプーンに世話になりっぱなしだったので、同じNOA2.6の赤金をチョイス。周り見渡しても放流効果はすぐには顕れていないようだが、このルアーで粘る。
皆は釣れてるかな~なんてよそ見しながら巻いてたら、突然ゴンッ!と重みが。やべえ、アワセてないのに向うアワセで掛かっちゃったよ!
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傷ひとつ無いレインボー、放流魚かな?

この直後、「只今より、FSロッジ内FSカフェの営業を始めさせて頂きます。」と場内アナウンスがあり、一刻も早く休みたかった俺は皆を誘いロッジに退避して昼食にした。

DDVを除く3人は、悲惨なまでに濡れている。この惨状を目の当たりにしたロッジのスタッフのおばさんが薪をくべて暖炉に火を入れてくれた。服を脱いで乾かし、更にはジーンズを乾かすべく暖炉に張り付く俺達。こんな軽装備で釣りをしているのは間違いなく俺達だけだ!

一旦休んでしまうと豪雨の中に出て行くのが億劫になる。しかも雨は止むどころか先程より粒が大型化しているような…。
これ以上酷くなることはあっても好転することはあるまい。意を決して豪雨のファースト・ポンドへ。
断続的に横風が吹き始めコンディションは更に悪化。
表層に魚影見えず、オリエン4g片っ端から試す。シンキング・ミノー、シャッド、クランクと中層以下を泳ぐプラグも一通り試すもだめ。困り果ててまたまたNOA2.6に戻すと、すぐさま小さなブルック・トラウトをキャッチ。白河では初めての魚種だったので写真を撮りたかったのだが、シャワーを浴びているかのような豪雨に携帯を晒すことが憚られ撮影断念。

しかし連発はない。中層以下を攻め尽くした後に表層直下を攻めて釣ったブルック、大雨に惑わされたがタナは上?ということでドーナ2.0を色々試すが駄目。続いて鱒玄人2.0を色々試す。
同ルアーの満月ホタルに変えて1投目、ラインが右に走った!アワセを入れると“ジジジジジジジ~”といきなりドラグが唸り大暴走!キタキタキタキタ~!コレは間違いなくでかい!徐々に寄せてその姿が確認できた。「うわ、でけ~!」と皆の声が。確かにデカイ。でも俺は『こんなサイズ釣り慣れてるぜ』感を演出し興奮を押し殺してファイト。何度もネットからはみ出したが無事にランディング成功!
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小顔太腹の典型的なドナルドソンだが、やべえ、写真は尾が見切れちゃってる上に魚がやや上向きの為肝心の太さがまるで伝わらねえ!でも60センチアップは確実の本日最大の獲物だった。

もう俺は充分だ。あとは止めるきっかけ待ち。
すると俺の左に居たfIVEの竿がしなった!ネットを持って駆け寄る。188センチの長身のfIVEの足元に18センチ位の小マス!彼の長身が魚との間に無理な急角度を生んでおり、この救世主がバレやしないかと不安で思わず「しゃがんで!」と絶叫する。俺もしゃがんで丁寧にランディング。しゃがんだ際に中国製防水パンツが何の役にも立たず中のジーンズがずぶ濡れであることを確信した俺は、そのままFSロッジに駆け込んだ。
すると次々とメンバーがロッジに駆け込んできた。誰もが止めるきっかけを待っていたのだろう。

全員が昼食時よりずぶ濡れだ。再び暖炉を囲んでこの悲惨な状況をある程度改善させ、3時前には白河を後にしたのだった。

【釣果】
7:00~10:00
12匹(ニジマス11匹、ブラウン1匹)
11:40~13:00頃
2匹(ブルック、ニジマス


【タックル】
ロッド:レスターファイン X-STREAM 63SUL
リール:05TWIN POWER 1000PGS
ライン:GT-Rトラウト・ゴールド 3.5lb


【ヒット・ルアー】
NOA2.6(サンスイ・オリカラ、赤金)、オリエン4g(SH、PK)、鱒玄人2.0(満月ホタル)


【本日の総括】
記事が全てだ。もう何も言うことは無い。次回こそ青空の下で思う存分釣りをしたいものだ。
ちなみに帰りの高速道路はほぼ全線で50Km/h制限になっていた程の豪雨だった。緊張を余儀なくされるドライビング、疲れた身体にはむしろ眠気を催す余裕すら無いという意味で良かったのかもしれない。