第三回KFCツアー初日・・・10/26白河フォレストスプリングス

以前の記事で軽く触れたが、職場の仲間で結成したバンドのメンバー有志で立ち上げた釣りチーム、“KFC”の第三回ツアーを10/26、27と悪天候の白河フォレストスプリングスで決行した。

【本ツアー参加者の横顔:本記事登場の時系列順】
●俺→俺。
●リーダー→ドラム担当。曲によってはギター。稀にボーカルも務める。最年少メンバーながら持ち前のリーダーシップを如何なく発揮、自然とリーダーへと押し上げられた。特技は“誰もついてこれない高速2ビート”。
●DDV→初代ボーカリスト。会社の先輩でありバンド結成を呼びかけた張本人だが数年前に家業を継ぐ為に退職。しかし今も飲み仲間であり釣り仲間でもある。ニックネームのDDVは“怒涛の、ドメスティック、ヴァイオレンス”が語源。ということでは決して無い。
●fIVE→fだけ小文字にこだわる、こだわり系ギタリスト。機材へのこだわりも凄いが、“攻めの姿勢”にこだわり、“置きに行く”ことを嫌う。しかし最もこだわるのは“形から入る”こと。特技は“二度と弾けない幻のギター・ソロ”。

さて、雨である。
前回釣行のBIG FIGHT松本でも雨が降った。
その前の鹿島槍ガーデンは初日豪雨、二日目大雨のち曇り。
(自称)晴れ男として名高い俺様だが、何かがおかしい。以前酷暑激渋の白河にて「雨さえ降ってくれれば気温も下がるし活性も上がるだろうに…。」と真剣に雨乞いしたことが神様(この場合の神はjimを指さない)に聞き入れられてしまったのか?とにかく俺が釣りに行くと雨が降る。そこでシュワルツネッガー知事に提案だが、俺をカリフォルニアのトラウト・フィッシングに招待してくれない?豪雨を呼び込み山火事が鎮火するかもよ。

朝9時、神奈川在住のリーダーが都内の俺宅へ(渋滞の影響でこの時点で予定より30分遅れ)、俺の車へ乗り換え埼玉在住のDDVをピックアップに向かうが首都高上で前が全く見えない程の集中豪雨に見舞われノロノロ走行を余儀なくされて更に遅れ気味。DDVと合流し東北道に乗るも断続的集中豪雨が行く手を阻み、白河FSに到着したのは予定より1時間以上遅れの13時過ぎ。
え~、雨です。いや、豪雨です。ちゃんとしたレインウエアに着替えるDDVをよそ目に、リーダーと俺の雨具はペラペラの上着のみ。鹿島槍での反省がまるで生かされてねえ…。でも考えてみれば雨の白河は初めてだ。『環境・設備・食事は非の打ちようがなく、とんでもなく大きな魚も入っているがとにかく渋い。』という俺の白河観を覆すか!?
午後券を購入し、“何かあったらすぐにレストハウスへ逃げ込めるよう”サード・ポンドのレストハウス寄りに3人並んで釣座を構えた。

すそのでロストして以降俺のワレットから姿を消していたパイロット・ルアーのNOA2.6サンスイ・オリカラ、先週たまたま見つけて即購入。今日は勿論コレから開始だ!
3投目でいきなりラインが張る!アワセも決まった!さすがにいい働きをするこのルアー。でもドラグの鳴りは控えめ、サイズには期待できないようだ。
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普通サイズのレインボーを早々にキャッチ。やはり雨で活性が上がっているのか!?

しかしこの後が全く続かず。周り見渡しても誰も釣れていないようだ。

かけあがり付近を回遊する魚や表層直下でじっとしている魚の姿が多数確認できる。タナは上とみてドーナ2.0、鱒玄人2.0を次々試すも魚は追わない。
やる気のある魚は下か?で、蓮華、BUX、オリエンでローテーション。中間色、蛍光色、黒、光物、全部駄目!アクション入れてもリトリーブ・スピード変えても全く駄目!!
雨は強くなったり弱まったりを繰り返すが止むことはない。「なんか台風みたいですよね。」とリーダー。確かに台風みたいな雨だ。でもこの時は誰も知らなかったんだよ、本当に台風が接近中だったなんて!

プラグでも釣れず、かれこれ2時間以上あたりが遠のいている。パイロット・ルアーに戻してもう一度探りなおそう。再びNOA2.6をチョイスし、表層直下、カウントダウンで中層、着底させてボトムとレンジを刻みながら丁寧に探る。悪状況下でも集中力が切れないのは、ひとえに同行者の存在のお陰だ。釣り歴は皆俺より長いが、管釣りには俺に一日の長がある。彼等の目があるんだ、俺が釣らない訳にはいかないじゃないか!
カウント3ぐらいでイメージ的に中層を引いている時にアタリがあった(ような気がした)。で、着水後ひと呼吸おいてからゆっくり引く。何度目かのトライでラインが右へずれた!シュパッ!(アワセの音)ゴツンという衝撃が竿に!待望のフィッシュ!しかしコイツが全然抵抗してくれず、俺の巻きに身を任せて簡単に寄ってきた。
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本日の2匹目はやる気の全く感じられないブラウン。

え~、今日はこれで全てです。この後一回バラしただけで終了までの1時間半全く釣れず。
冷たい雨が身に染み、渋い釣果が心に染みた。本番は明日だ…。

【釣果】
13:20~16:50
2匹(ニジマス、ブラウン)


【タックル】
ロッド:レスターファイン X-STREAM 63SUL
リール:05TWIN POWER 1000PGS
ライン:GT-Rトラウト・ゴールド 3.5lb


【ヒット・ルアー】
NOA2.6(サンスイ・オリカラ)


【ロスト・ルアー】
なし


【本日の総括】
全員が撃沈したKFCツアー初日、行きの車中“雨が降れば活性が上がる”と喧伝しまくった俺の活性と信用が激しく下がってしまったようだ。黒磯の焼肉の名店で舌鼓を打ち、ようやく暗い気分を払拭した。
夕食後、新幹線那須塩原駅へ移動、仕事を終えてから我々を追ってやってきたfIVEさんとここで合流。那須高原の温泉宿で飲み直す。で、何気なくテレビをつけていたら天気予報が始まり驚愕の事実が!“関東地方に台風接近中”えええええええええええええ!?台風!?そんなもの昨日まで影も形も無かったじゃないか!
気象予報士が得意気に「雨のピークは明日です。台風は足早に通り抜け、明後日以降は気持ちの良い秋晴れになるでしょう。」“台風みたい”じゃなくて“台風そのもの”だった訳だ。よりによって明日がピークとは、しかもその後晴天が続くとは、更に昨日までは好天が続いていたそうで、さすがにこの時ばかりは自分の雨男さ加減にうんざりするどころか驚嘆したね、全く。

天気は選択しようがない。かと言って行程も変えようが無い。台風だろうが戦争だろうがもうやるしかねえ!『明日は歴史を作るか…。』翌日の出撃に備える撃墜王さながら悲壮な決意は胸に秘め、俺は酒を呷り続けた。つづく。