ペラヘラ祭・・・スリランカ旅行記(8/15)

三泊お世話になったダンブッラの宿をチェックアウト。 

心に残る宿だった。
オーナーとはLINEを交換し、10月に東京での再会を約束した。

スタッフに車でバス停まで送ってもらい、ローカルバスでキャンディへ移動。

ちなみにスリランカのローカルバスは、世界でも有数の恐ろしい乗り物だ。
無茶苦茶飛ばす、無理な追い越しをガンガンする、私はうっかりと最前列の席に座ってしまったので、恐ろしくて読書どころではない。

そしてキャンディはスリランカ最大のペラヘラ祭最終日で大規模な交通規制が敷かれており、町の手前から大渋滞となった。
この渋滞具合では、バスステーションまでどれだけかかるのか分かったものではない。
私は適当な所でバスを降りた。

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と、いきなり象が現れた。 
勿論野生ではない。

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パレードが通る道はバリケードで封鎖されている。
そしてパレードを横切る事は御法度らしく、ホテルは直ぐ近くなのに大きく迂回を余儀なくされた。

しかし物凄い人である。
人大杉である。

古都キャンディで行われるスリランカ最大の祭だということで、言わば祇園祭のようなものかもしれない。
観光客よりも、圧倒的に地元の人が多い。

しかし私は、騒がしい祭よりも、静かな環境が望ましいのだ。

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これがブッダの歯を載せた御輿だと思われる。
揉みくちゃにされて写真撮影すらままならない。

しかも恐らくは4月のテロの影響だろうが、街の至る所にチェックポイントが設けられており、荷物チェック、ボディチェック、頭髪の中に指まで突っ込まれ(俺はカツラじゃねえ!)、最早不愉快でしかない。

Googleマップで酒屋を探してビールを買いに行く。すると、祭期間中閉店の貼り紙があって閉まっていた。
パブでも酒は飲めなかった。

しかし幸か不幸か私は昨日飲みきれなかったビールを一缶だけ所持しており、更にアラックというココナツで作ったスリランカウイスキーを一瓶持ち歩いているのだ。 
なんとかなる。

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その後キャンディ地方の舞踏、キャンディアン・ダンスを見に行った。

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アクロバティックな踊りあり、ベイスターズ監督によく似た打楽器奏者あり、期待以上に面白かった。

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しかし、性別美醜を問わず、全てのダンサーと打楽器奏者の腹は、程度の差こそあれ、皆突き出ていた。
三食カレー(か、麺類か、チャーハンか、パンに類するもの)の国、タンパク質を殆ど摂取せず炭水化物ばかりの食生活は、やはり肥るのだと確信。
糖質制限はダイエット方法として理にかなっているのだろうことが身を持って実感できた。

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最後はメンズダンサー数名が外に出て、火渡りの儀式で終了。

街に戻るとうまい具合にペラヘラ祭も終了していたようだ。
すれ違ったスリランカ人に「昨夜の祭見た?え?見てないの?ダメだよ、昨日が一番盛り上がる日なのに!」と言われ、昨日キャンディに居なかったことをブッダに感謝した。(ところでどこの街でもやたらと話し掛けられる。スリランカ人はフレンドリーだ。)

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ローカル・レストランでカレーを食べてようやく人心地、メンヘラ寸前に追い込まれた恐怖のペラヘラ体験は、こうして終わった。

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丘の上の大仏が、ライトアップされていた。
静けさを取り戻したキャンディの街は、かなり居心地が良くなった。