象を見に行く・・・スリランカ旅行記(8/14)

巨大遺跡と大自然

もしかしたらこれらが私が旅に求める二大要素かもしれない。

ダンブッラ近郊には他にも日帰りで行ける遺跡の類いはあるのだが、私は自然を選び、剛毅にも一人でジープをチャーターし、カンダッラ国立公園へ象を見に行くことにした。

ここのところ、他国含めて遺跡の類いは、ことにアジアの遺跡は纏めて見ており、バランス的に自然を選びたくなったのである。

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国立公園の道無き道を、ジープは走る。
布製の屋根を開け、私は立ち上がって車の上に顔を出す。
頭の中では長渕剛のJEEPのサビの部分だけがエンドレスで流れる。何故かと言えば、サビしか知らないからだ。

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ジャングルを抜けると突如サバンナが現れた。脳内再生楽曲は、ゴダイゴのリターン・トゥ・アフリカに変わった。
ここはアフリカではなくアジアのスリランカだが、そんなことはどうでもいいのだ。

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いた!

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いたーー!!

足に鎖もついていない、背中に人も乗せていない、檻の中にも入っていない、正真正銘野生の象だ。

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人々は遠巻きに眺めるのみ。

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これはまた別の群れ。

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近付いてキタ━(゚∀゚)━!

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牙のある一際大きな個体はオス。
オスは単独行動を取るのが基本で、群れを作るのは基本的にメスと小象であり、結構珍しい光景だとドライバーは言う。
そもそもの割合で、オスは生息数全体の5%程度なのだそうだ。
ハーレムじゃないか。

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牙の短い個体は男の子なのだろう。

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赤ちゃん、キタ━(゚∀゚)━!!!!

何かしらの感動やら感想を持つこと自体が不遜なことのように思えた。

私は見た。
私は体験した。
私は経験した。
私もそこにいた。

それで充分じゃないか。
そして動物園こそが悪なのではないだろうか。

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帰り道、鷲がいた。
ドライバーが「eagle!」と教えてくれたのだ。

それが本当に鷲なのかどうか、私には分からなかった。
何故なら私は野生の鷲を見たことがないからだ。

でも、名前なんてどうでもいいじゃないか。

象は自分たちのことを象だとは思っていないし、鷲も自らを鷲だとは思っていないのだから。

そんなワシは人間だゾウ。