俺たちの暴走

曇天後雨の日曜日。

ロートル・パンクは渋谷の穴蔵に沈殿して爆音を鳴らす。

途中耳がキンキンして音を下げてと懇願する。

渋谷のスタジオペンタは飲食喫煙可能なパンクなリハスタだ。
俺は煙草を止めて10年以上経つので喫煙可能なことで享受出来るメリットはないが、ビールを飲みながら演奏出来ることは最高だ。

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ほぼ休みなく5時間演奏しっぱなし、ロートル・パンクとはかくも勤勉なのである。


新曲2曲、10年以上前の焼直し3曲、最近の持ち曲4曲、合計9曲をICレコーダーに録音したところでタイムアップ。

老いて尚、創作意欲が衰えないどころかマシマシな我々である。

昔、村上龍が「楽しく生きるということは、権力者や権威への復讐だ」と書いていた。
パンク・ロックにも確かにそういった側面がある。
我々が鳴らす音は、何者にもおもねらないという高らかな宣言だ。

しかし、それ以上に創作とは、創造的に生きるとは、例えその創作物に何の価値がなかったとしても、健全かつ楽しいものである。

釣りも旅もバンド活動も、主体的かつ創造的であるが故に愛して止まないのだ。