成都放浪記~都江堰、青羊宮(5/5)

成都から約50km、成都を天府たらしめた岷江(という川)の上流部にある古の治水施設、都江堰へ。ちなみに世界遺産であります。

前日のうちに鉄道のチケットを買い求めており(バスより鉄道の方がいいのですよ)、その価格が僅か10元(180円)だったので、ようやく中国の在来線に乗れると思っていたのだが、なんとこれまた日本の新幹線を彷彿させる高速鉄道であった。

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この噴水を取り巻く竹籠に包まれた石は、実際にこの都江堰を作るために用いられた埋め立て道具のレプリカだ。
紀元前256年に工事が始まったというこの堰は、河川の増水により度々水害に見舞われた成都を守るために作られたもの。
しかも2200年以上も前に作られたこの堰がいまだに機能しているというから驚きである。
今まで多くの遺跡の類いは見てきたけど、文化・文明という観点では中国は頭抜けている。
圧倒される。

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飛沙堰。
向かって右が成都に流れる内江、左は成都の西に逸れる外江。
増水した際に自然に水を外江に流す役割を担っているそうだ。

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嘴角。
これが人工堰の先端部分。
こうやった推量を二手に分けることで水量の調整を行っているってところか?

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ここにも埋め立て道具の展示があります。

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吊り橋渡って対岸へ。

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都江堰を築いた李親子を祀る二天廟。


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対岸より都江堰全景を眺めます。

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ゲートを潜って公園を出る。
非常に広大な敷地で、ここまで3時間もかかってしまった。

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西街というお土産屋と食堂街。
ここで麻婆豆腐とライスとビールでランチ休憩。
成都の食事は何処でも外れなく、しかも安い。

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このボリュームにご飯が丼一杯ついてきて、更にビール飲んで27元(490円)ですからね。
天国である。

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おおっと、中国のcaptain UG発見。
一生幸せでいたかったら釣りをおぼえろとは中国の諺。

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あれ?本当に似ているかもしれない。
釣り名人にティピカルな万国共通の顔相というものがあるのかもしれない。

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赤い部分が成都に流れる内江を示している。これは観光ガイドではないのだけれど、都江堰の役割が最も分かりやすく示されている気がするなぁ。

16:20発の列車の切符を押さえてあるのだが、駅に行ってみたら14:40発の列車に空席があったのでこちらを再購入。
チケットが1枚無駄になっちゃったけど成都までの高速鉄道の運賃は僅かに10元(180円)、10元で1時間40分を買ったと思えば実に安いものである。

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余った時間を利用して、道教寺院の青羊宮を訪ねます。

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この寺のシンボル、一角の羊。
顔は馬、耳はネズミ、尾はヘビ、というように、1頭に十二支全ての要素が詰まっているのだとか。

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後ろ姿の哀愁。

この後は再びチベット人街をうろうろ、目についた食堂で担担麺を食べてからホテルに戻った。
最後の夜ではあるけれど、夜遊びとはあくまでも無縁だ。