成都放浪記~川菜博物館(5/3)

人混みに疲れ、遠征に疲れ、この日は8時半までぐっすり眠って休息日に。

ゆっくりとシャワーを浴び、たっぷりと朝食を食べ、二度も排便し、11時頃にようやくホテルを出て向かった先は...。

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川菜博物館入口。
川菜とは四川料理を意味するそうで、私の愛する新宿の四川料理店が川香苑を名乗る意味に今更ながら思い当たった。

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博物館という名前だが、館内はこのように独立した建物が庭園の中に並ぶ、言わばテーマパークのような施設であった。

そしてチケット売場の女性がスマホの翻訳アプリを駆使して説明してくれたことによると、博物館の試食や飲み物は全て無料とのこと。
60元という入場料はやや高いかなと思ったけど、いやいや、そういうことなら安いじゃないですか!

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入口すぐ脇にはこの施設で唯一博物館らしいもの。
日本に四川料理を持ち込んだ陳建一氏関連の書物も展示されていた。

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唐辛子の漬物仕込み中。
鮒のような魚も一緒に入っているのは何故だろう?

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この巨大な龜は豆板醤の仕込み龜。
博物館の展示としての龜ではなく、ここで実際に豆板醤を仕込み、かつ売店で販売もしていた。
英語の話せる売店のお姉さんに色々案内してもらいながら、1年ものと2年ものの豆板醤を試食させてもらった。
うん、全然違う!旨いぜ、2年もの!
3年ものと4年ものまで売っていたけど、とても高い。
2年ものを買って帰ろうかと思ったけど、荷物を機内持ち込みで済ませるバックパッカーには瓶詰めの豆板醤は辛い。
泣く泣く見送り。

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さ、ここからは試食エリア、朝飯をたっぷりと食べてしまってお腹空いてないんだけど、折角だから色々食べないと!

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三香麺。
なんというか、挽き肉のない担々麺のよう。

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蒸し餃子。
残念ながら少し冷めていた。

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豚の血。
全く臭みなく、食感はプリンのよう、味付けも四川料理にしては控えめ、驚くほど旨い。

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これはちょっと苦笑しつつ試した醤油飯。
炊いただけの白米に、醤油と香油をかけて混ぜて食べるとだけ。
しかしねえ、これが実に旨いのである。
醤油も日本のものとは香りが違いますね。

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紅油餃子。
目の前で茹でてくれた餃子を麻辣タレに絡めるだけなのだが、これが滅法旨い。

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そして四川省に上陸して実はこれが初めて頂く担担麺である。
成都なら何処もかしこも担担麺で溢れているだろうと思っていたのは私の思い込みに過ぎず、発祥が成都なはずなのに、街の食堂では殆ど目にしないメニューなのだった。
でもねえ。
旨いですよ。

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ちなみにこちからが本日博物館内で頼めるメニュー。その隣にはオブジェとしての唐辛子。

一品一品は成都名物小吃よりも少ないとは言え、当然ながら全部食べきれるわけがない。
しかし折角の四川料理博物館なのである。

もしも今後成都に行く予定があり、更に川菜博物館に行ったみたいと思う方が拙ブログの数少ない読者の中にいらっしゃれば、朝食を抜いて行かれることを強くお勧めする。

但しこの博物館の致命的な欠点は、ビールが売っていないことである。