プチ解散式・・・あほう鳥(神楽坂)

人事異動で仕事上の付き合いが一切無くなる部下二人との酒席。

我々が所属した部署が分割・再編という憂き目に遭ったため、全員が環境の変化を余儀なくされる訳なんだけどね。

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かつてThe The(という90年代の英国のバンド)のマット・ジョンソンは、アルバム「Dusk」収録の最後の曲「lonely planet」で、「もし世界を変える事が出来ないのなら、自分自身を変えろ」と歌った。
当時20代だった私には受け入れ難いダサい歌詞に思われたけど、自身が人生の黄昏時(Dusk)を迎えた哀愁サラリーマンに身をやつすと、この歌詞が金言のように感じられる。

組織の論理と個人が絶望的に対立したときには、組織を去らない限りその理論を受け入れるしかない。

自分の考え方を少し変えてみる。
しかし本質は手放さない。

盲信でもなく麻痺でもない。
正しい適応とはそういうことなのだろう。

ところでこのあほう鳥とは良い店である。
愛想はないけれど、旨い焼鳥がリーズナブルな価格で楽しめる。
自ら世界を築いており、自分自身を変える必要などない。

それと同時に、と私は思う。
つつがない日常が壊れた時、何の疑問もないルーティンが崩れた時、往々にしてその人間の本質が垣間見えることもある。
盲信している人間は疑問を呈する事がない。
麻痺した人間には想像力がない。
このつましい日常が延々と続くものと見なしていたということは、メメントモリを忘れ、思考が停止していたということに他ならないではありませんか。

この期に及んでそんな方々とシェアすべきことなど何も無い。

自分自身の大事な部分が麻痺したり壊れていたりしていないか、確認する良い機会だと思うことにしよう。

これもまた、世界を変える事が出来ない私が自分自身を変えねばならないことの一部だ。