おうち赤星

時折販売しているのを見かけるサッポロラガー缶ビール、カクヤスで見つけたので2ケース確保。

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PCの前で惨めに徒手空拳に費やしながら赤星を頂きます。

私が子供の頃、実家では祖父の拘りからキリンラガービールの大瓶を酒屋からダースで購入していた。
九州男児たるもの(私は生まれも育ちも東京だが、父系は熊本、母系は鹿児島の九州純血である)酒が飲めなくてどうすると、小学校6年くらいから小さなビールグラスをあてがわれ、毎晩一杯飲んでいた。平成も終わる今の時代にあっては完全にNGなエピソードだが、明治生まれの九州男とはかようにおおらかなものであったのだと思う。

そんな訳で「ラガービール」という名前にはどうしてもある種の正しさを感じずにはいられない。
ビールはやはり苦くなくては。
コクがあるのにキレがある、などという謳い文句など到底受け入れる事が出来ない。臍が茶を沸かすわい、と明治風に拒絶するのみである。

かの岡本太郎によれば、「過去はとにかく美化される。だから正しいという感情は老人の感傷に過ぎない」そうだが、生憎と私の日常の30%ぐらいは既に老人の感傷の類いで出来ている。
やっぱり赤星は正しいのだ。