ポルトガル放浪記~カスカイス、クリーニング、夕陽(10/24)
hello againジェロニモス修道院。
昨日礼拝堂だけは見れたのでもういいかな?とも思ったのだけど、やはりしっかり見ておきたくて朝イチから再訪。
しかし、開館直後だというのにチケット売場には長蛇の列。
結局入館までは30分を要した。
こちらは中庭と鱗雲。
礼拝堂の2階にも上がれます。
パイプオルガンとステンドグラスの組合せ、何とも言えない。
象と言えば上座部仏教の専売かと思っていたが、カトリックの教会でお目にかかろうとは。
しかしなんという規模なのだろうか。
ここに込められた熱量を考えると、恐ろしいような気持ちになってくる。
私は大自然が織り成す風景も好きなのだが、遺跡やこのような歴史的建造物、殊に尋常じゃない熱量が投下されている宗教的建造物にとても心惹かれるのである。
尋常じゃないって素敵!
さてクイズ、この棺は誰のものでしょうか?
ヒント、大航海時代の有名な人。
...。
はい正解!
答えはバスコ・ダ・ガマさんでした。
その後海沿いをブラブラ歩いて、こちらは発見のモニュメント。
えっ?入場料5ユーロ?
外観だけで充分です。
更に海沿いをテクテク歩いて、こちらは世界遺産のベレンの塔。
えっ?なにこの大行列?
外観だけで充分です。
更に歩いて国鉄駅へ、そこから電車に乗ってカスカイスという漁師町兼ビーチリゾートへ。
10月末とは言え、結構な人達が泳いでいる。
気温は25度だが緯度の関係か陽射しはかなり強く感じられ、確かに気持ち良さそうだ。
こんな要塞もございます。
岩場の多いカスカイスの海岸、これは波の侵食によって自然に出来た穴、「地獄の口」。
確かに何処かの国で、これと同じような風景を見たな。それも割りと最近。
台湾の墾丁(ケンティン)だったかな?よく覚えていない。
何気ない街の風景がお洒落だったりします。
さて、お次はいよいよユーラシア大陸最西端、ロカ岬だ!
と思ってバス停行こうとして気がついた。
そうだ、昨日クリーニング店に預けた洗濯物を取りに行かなくちゃ!
まったく、Booking.comとは困った予約サイトだ。
まったく、Booking.comとは困った予約サイトだ。
取扱い軒数と口コミが多いのは良いのだが、情報の信用性が著しく低いのである。
極力荷物を減らすことを信条とするバックパッカーにはランドリーサービスは必須なのだ。多少予算オーバーでもこの宿を選択した理由は、立地の良さとランドリーサービスが決め手となったというのに、まさかあっさり断られるとはね。
スタッフに尋ねたところ、宿の近くにたまたまクリーニング店があって助かったものの、危うく洗濯物抱えて右往左往するところだった。
以前は朝食付きの宿を押さえたのに実際には別料金だったりしたこともあった。
ちなみにエクスペディアやアゴダではこんなことは一切ない。
ロカ岬の代わりに高台のサン・ジョルジェ城で夕陽を見ようと思ったのだが、リスボンの複雑に入り組んだ道が行く手を阻む。
方角が合っていても進む道が目指す道と繋がっていなかったり、道が細か過ぎてGoogleマップが迷宮に嵌まり込んだり、そうこうしているうちにドンドン日が傾いてきて、ああもうBooking.comのバカバカバカバカバカバカバカ!
私が到着したその時には、太陽は西の空にその頭を1mm程地表に残していたのみであった。
さて、夕食はどうしよう?
私が到着したその時には、太陽は西の空にその頭を1mm程地表に残していたのみであった。
さて、夕食はどうしよう?
カスカイスで食べた昼飯がボリュームたっぷりで、あまりお腹は減っていない。
試しに昨日閉まっていたトリップアドバイザー高評価レストランに行ってみると、予約で一杯だと断られた。
高度情報化社会の弊害。
街をうろうろしてたら、前夜行ったファドの聴けるレストランに出くわし、ここでいいやと入店。
「hello again!」
無愛想な店員が、私の方では彼に見覚えはなかったのだけど、そんな声を掛けてきて注文を。
毎日魚でしたからね。
牛肉の上にハムとチーズ、さらにその上に目玉焼き。
付け合わせはライス、フレンチフライ、ニンジン千切り。
今まで食べたことのあるあらゆるビーフステーキと異なる、しかしながらなかなか旨いもの。
ビールの後にワインのハーフ・リットル(これがミニマム)貰っていい気持ち。
ごちそうさまでした。
昨日と同じホテル近くの売店で、昨日と同じ寝酒用のポートワインと昨日と同じ炭酸水を買い求める。
すると店の親父が
「昨日と同じだな。このワイン気に入ったか?」
「うん」と私。
「ありがとう」と日本語で返す親父に
「また明日ね!」
と返すと「明日もか!」と爆笑していた。
居心地良過ぎるぜ、ポルトガル。