Bad Things・・・天下一品神楽坂店

悪いことは重なる。
日本のことわざでは「弱り目に祟り目」ってところだろうが、英語でも「Bad Things Come In Threes」というイディオムがあるらしい。

弱り目に祟り目という曖昧模糊とした基準ではなく、三回と断定しているところが欧米らしいと個人的には思うのだが、今年の夏、私には正しく三回続いたBad Thingsがあった。

もしかしたらこれはイディオムではなく、統計学なのかもしれない。

そう、まず壊れたのは洗濯機だ。
次いでエアコンが壊れた。
最後に壊れたのは給湯器である。

洗濯機9万円。
エアコン15万円。
給湯器21万円。

どんどん価格も上がってしまった。

しかし、今のところ私はこの英語のイディオムを断固支持する。
何故ならば、三回続けて不幸に見舞われたら、それはとりあえずの終了を意味するからだ。

我が家のガス給湯器は、床暖房、浴室乾燥機とが、同じシステムで動いている。
故に大工事となり、私は半休を取得して朝から作業員を迎えた。

悠に3時間を要するに大工事であった。

工事が終わって12時過ぎ、私は家を出た。
台風の接近に伴い北風に変わった東京、猛暑も落ち着き絶好のラーメン日和ではある。
しかし、絶好の昼食時とあって、人気の店は混雑しているだろう。

私は飯田橋で途中下車し、久し振りに天下一品に向かった。

イメージ 1

痛い出費が続く。
黄金色に輝く泡立つ炭酸飲料でも飲まなきゃやってられねえ。
生きるとは、なんと非効率なことなのだろうか。
ある方の言葉だが、「最も効率的に生きることは、今すぐ自殺することである」というのがある。
正にその通り。
だからこそ、肯定的な逆説的意味合いにおいて、創作に効率なんか求めてはいけないのだ。
何かを産み出す行為とは、究極の非効率ではないか。
それなのに、そこが整わないと、つまり創作したり、作品を味わわないと生きていられない、生きていてもつまらないと多くの人が感じるのは、いったいぜんたいどういう理由によるものなのか。
我々はその辺りのことをもっと考えるべきだ。

イメージ 2

こってり、麺硬め。

イメージ 3

天下一品のこってりスープには、チャーハンが欠かせないのである。

旨い。
ジャンクだけど猛烈に旨い。

味わうことこそ生の実感だ。
それはラーメンだって、音楽だって、小説だって、旅だって、釣りだって、全て同じなのではないか?

イメージ 4

味わい尽くして完食完飲。
愚行甚だしいが、愚かな行為も効率とは無縁であるが故に楽しいものである。