鯛出汁冷やしラーメン・・・麺屋翔品川店

台風が去って、暑さが戻ってきたある日のこと。

時差出勤を申請して、持病の薬を貰いに病院へ。

ついでにブランチも済ませてしまう腹積もりだったのだが、さて、何処に行こうか?

時間的に品川高架下のラーメンストリート、品達の開店時間にピッタリだったのでとりあえず向かってみた。

暑い。
とにかく暑い。

冷やしラーメンを提供している店はないものかと、一件一件しらみ潰しに(赤い看板除く)眺めていると、足を踏み入れたことの無い奥のエリアにある麺屋翔という店が、夏期限定鯛出汁冷やしラーメンなるものを提供しているのを発見し、予備知識もないままに食券を購入して店内へ。

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まずは黄金色に輝く泡立つ炭酸飲料を飲んで人心地。
殺人的な暑さ、命を守る為にも水分補給は必須なのであります。

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そしてこちらが鯛出汁冷やしラーメン、塩味。
何故わざわざ塩味と断ったのかと言えば、このメニューには塩味と醤油味の二種類が用意されていたからである。
真鯛のアラで、いや、真鯛に限らず良い出汁の出る魚で潮汁を作るときに、基本は塩味で作る訳で、この二択なら迷わず塩にするところ。

まずはスープを一口。
トロミがある冷たいスープ、焼いた鯛のアラで出汁を取ったようで、焦げたような風味がある。
多分、出汁は鯛だけで取ったものではないのでは?
鳥白湯のような強さも感じます。もしかしたら煮干しも使ってるかな?

白くて細い麺はアルデンテの茹で加減。
しっかりと冷水で締めてあり、旨い。
私の貧弱なラーメンポートフォリオから感じる印象では、矢口渡のいそべの麺を加水率高めで仕上げたような感じ。

ネギの山の中には大葉と茗荷がアクセントとして入っている。
これが実に爽やか。

薬味の山葵を麺に絡めて味変するのも悪くない。
個人的には山葵よりも柚子胡椒が欲しいところではあるが、それはそれとして。

惜しむらくは折角芳醇な出汁が薫っているのに、塩分濃度が濃すぎることだ。
冷たいスープだけに塩分を増したい気持ちも分かるけど、そこをグッと堪えて薄味に仕上げる方が、出汁が活きると私は思うのであります。

他のメニューも気になるし、再訪は必至と言いたいところだけど、果たしてその機会と時間はあるのだろうか?