打撃

ローフレットで音がビビる箇所があり、さらに順反りもキツくなっていたので、調整とフレット交換の為に工房に預けたのが3月。

作業を進めながらでないと状態がわからないという事情はわかる。
指板の波打ち、ネックの捩れとハイ起き、大規模修正で指板を大きく削ったことによりサイドが剥がれそうとのことで、更にオーバーラッカー塗装で補強。

予算は6万円、期間は1ヶ月、のつもりで預けたベースは、費用11万円、期間は3ヶ月、という思わぬ大手術となって戻ってきた。
正直、ここまで費用が掛かるなら売ってしまいたいところだったのだが、後の祭りである。

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1997年製の21歳、この大手術でネックが落ち着くのか、脆弱性は残るのか、時の洗礼を受けるまで答えは出ないのである。

ちなみに折角大手術を施したのだからと弦高を限界まで下げてスタジオに臨んだ。

下げすぎて3弦の解放を鳴らすとフレットに弦が当たってビビってしまうのはご愛敬。

手が掛かる子ほど可愛いとも申しますが、道具に関しては手が掛からない子の方が可愛いに決まっている。

憎しみを込めて掻き鳴らしたその夜のパンクサウンドは、心なしか濁っていた。