ベースの増殖

昨年購入したプレシジョン・ベースの音をとても気に入っているのだが、ローフレットで音がビビる箇所がありリフレットの為に工房に預けたのが3月半ば。

それが6月に入ってもまだ帰ってこないのである。

フレットを抜いたところ、指板の波打ちが酷く、更にネックに捩れもあり大幅な指板修正を余儀なくされた。
大きく削った為に元々薄めだったネックがより薄くなり強度が足りないとのことでオーバーラッカー塗装を勧められ、あれよあれよという間に修理代は10万円超えである。

そして湿度の多いこの季節、ラッカー塗装が乾くのに時間を要する。

音は好きなのだが手が掛かる。おまけに脆弱。
まったくもって厄介な相棒である。
そして今後もネックの不安は当然付きまとうことだろう。

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そんな訳で、って、一体どんな訳だ?
ともかく私はかねてよりチェックしていたネック状態の良いジャズベースをスタジオ練習の前日に緊急購入してしまったのだ。
私の財布の紐を緩めたのはストレスに他ならず、ストレスとは今更ながら実に恐ろしいものである。

昨年、勤続20年のお祝い金なる臨時収入が封筒に入って支給され、深場用の電動リール購入の足しにしようと目論んでいたのだが、ここのところ少し仕事が忙しくなり釣行回数が激減、とても深場釣りを始める余裕が無くなり放置していた。
結局この金がリールではなくベースの一部と化した格好だ。

ネックの状態が良いので弦高は1弦12Fを1.5mmにセッティングしてもらった。
ストレスなく弾ける。
そもそも私は一番始めに購入したベースがジャズベースだったので、このシェイプとピックアップの配列に最も身体が馴染んでいるのである。
指弾きの際はリアピックアップに親指を乗せるのが基本で、プレべの位置ではしっくり来ないのだ。

出音もミドルに色気があって良い感じなのだが、プレべを前提に組んだエフェクターボードの組合せとのマッチングが悪いのか、アンサンブルの中で抜けて来ない。このあたりは研究の余地あり。

あと、リアピックアップのポールピースに指が触れると結構なノイズ、アースが上手く機能していないようなので配線を確認してもらう必要がありそう。

とは言え新しい楽器を手にするとやたらとテンションは上がるもの。
出勤前に、酔って帰った後にと、毎日楽しく弾いている今日この頃である。