浜蕎麦・・・味奈登庵 武蔵小杉店

かれこれ20年ぐらい履いているエンジニアブーツのヒールが磨り減り、しかしヒールのみならず全てがボロボロなので純正のパーツに拘る必要もないと駅ナカ靴屋で交換したのだが、これがそもそもの間違いだったようで、直ぐに外れてしまう。
合計3度程クレーム処理という形で手当てしてもらったのだが、根本的解決には至らず、またしても外れそうになってきた。

純正のパーツである必要はないが、レッドウィングを扱っている店でないとやはり話にならないのかとネットで調べると、武蔵小杉に手頃な修理屋を発見した。

早速持ち込みお見積。
2週間程で直るという。
代金は3000円ほど。

さて、折角普段訪れない街に来たので、ラーメンでも食べてから帰ろうかとあれこれ調べていたら、ん?
蕎麦好き浜っ子のソウルフードとも言うべき味奈登庵があるじゃないですか!

愛読する某ブログでもちょくちょく目にするし、浜っ子の我らがバンドのリーダーも好きだと言ってた味奈登庵、物は試しと行ってみた。

「お先にご注文をお願いします。」
自動ドアを開けて店に入った途端に店員のお姉さんに尋ねられる。
予備知識もなく、メニューも見ておらず、その割りには豊富なラインナップ、いきなり決められる訳がないじゃないか。
慌ててレジの上にあるメニューを眺める。沈黙が気まずい。
仕方なく目についた天ざる大盛と瓶ビールをオーダーした。

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ビールは及第点といったところ。

しかし立ち食い蕎麦屋よろしくスピーディーなオーダーを求められた割りにはなかなかそばが提供されない。

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5分以上待って出てきたのがこちらである。
ヤバい(;゜0゜)、物凄い量だ。

まずはそばを一口。
んんっ?
十割そばとか二八そば(の由来は諸説あるそうですが)という呼び方に倣えば、5割そばという感じ?八二ぐらいかもしれないな。
そばの香りも味も全くしない、ただの麺である。
そば殻を混ぜたタイプではないが、かといって更科そばとも異なる。要はB級のそばですね。うーん、冷やしで食べるにはちょっとキツいな。

続いて海老天を。
んんんんっ?
衣が半生じゃないか!
油も酷くてべちゃべちゃの仕上がり、カラッとした部分が皆無のかなり残念な天ぷらでこれは頂けない。

大盛を頼んで残すというのは相当に不粋なものだけど、そばも天ぷらも結構残してごちそうさま。
締めの蕎麦湯もただの汁のお湯割りみたいな感じで締まらない。

周りを見渡すと親子連れと家族連ればかり。
察するにここは正統的蕎麦屋ではなく、かと言って立ち食いそばとも異なる、そばをテーマとしたファミレスのような存在なのであろう。
私はファミレスを否定するつもりはないが、ファミレスにはファミレスとの付き合い方というものがある。
要は私の準備及び調査不足といったところだ。

しかし冷静に考えてみればここ武蔵小杉は横浜市ではなく川崎市、もしかしたら味奈登庵の本質とはかけ離れた店である可能性もある。
横浜と川崎を隔てる川は、相当に深いのだ。

あと、普段お世話になっている駅蕎麦のしぶそば蒲田店は、なんてレベルが高いのだろうと改めて思ったことも付け加えておこう。