代替欲求・・・なかむら屋(上野毛)

土曜日。
休日出勤。
3時に虎ノ門に行かねばならぬ。

その前にせめて美味しいラーメンを食べておきたい。

私は愛車を駆って川崎大師のラーメンショップを目指した。
ところが!

なんと閉まっているのですよ、店が!
最近日曜日定休を止めて不定休となった同店舗、嬉しい反面リスキーだなぁと思っていたのだが、やはりというべきか。

ちなみにこの日は私の誕生日であり、新しい歳も試練と苦難と哀愁に充ちたものになるであろうことをこの瞬間に確信した。

私の舌は完全にラーショ・モードになっており、最早あのネギとチャーシューと骨壺を想起させる不吉な丼でなければ決して充たされないのである。

しばし思案の後、私は第三京浜の終点を目指した。

いつ以来だろう?
もしかしたら10年以上ぶりかもしれない。

武蔵小金井の椿と並ぶ個人的なラーショ最高峰、なかむら屋に訪れた。

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オーダーはつけ麺中盛、ネギとチャーシュートッピング。
主に夜の部担当だったチンピラ風のオヤジが元気にワンオペ。
歳をとったせいか、以前よりもかなり丸くなった感じだ。かくいう私も随分と歳をとり、最早シャープさの欠片も無いが。

カエシと油だけで作ったような猛烈にしょっぱいスープの破壊力は健在。
最近過度に塩辛いものが苦手な私だが、ここのつけ麺に関してはジャンク具合を承知で頼んでいるので無問題。つまりは覚悟の上なのだ。

それにしても塩辛い。猛烈に塩辛い。でも旨い。これは悪魔のつけ麺である。
麺を少量つまみ、1/3ぐらいをつけ汁に浸してすする。まるで粋で鯔背な江戸っ子のそばの食べ方である。
ネギとチャーシューも最高。

最後にスープ割りにして貰うと、ようやく人間の食事らしい味となった。
ごちそうさま。

自宅からの距離は遠くないものの、そして釣りの行き帰りで近くを掠めることも多いものの、使い勝手が悪くてもう何年も何年も訪れていなかったが、卓上の自家製ラー油を含めて、ここにしかない味が確かにあると再確認。

また来よう。