まるます家(赤羽)

土曜日は正午待ち合わせでDDVセンパイと赤羽飲みの約束。

しかし前夜飲み過ぎて大撃沈、約束を2時間も後ろに倒してもらった、だめな僕。

昼近くまで寝てダメージはかなり回復してきた。
仕上げの迎え酒で復活出来るだろう。

駅の改札で落ち合い、向かった先は老舗中の老舗、鰻と鯉のまるます家。
しかし昼下がりだというのに、まるでラーメン二郎のような行列が形成されているではないか。

私も相当にダメ人間ではあるが、赤羽には相当なダメ人間たちが揃っているようだ。

さて、40分も待ってから入店。
瓶ビールで乾杯し、チビチビと飲んでいる内に頭痛やら二日酔いの不快感はすっかりと消えてトルストイも驚愕するほどに復活。
やはり酒は魔物である。

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鯉の洗いが旨い。
佐久の鯉ならいざ知らず、東京で食べる鯉なのに臭みが全く無いというのは素晴らしい。
鯉こく飲みたい。

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里芋と鯉の旨煮。
いずれも最高である。

昨年、永らく続いた家業を整理し、今や流浪の吟遊詩人と化しているセンパイ。
新年度から新たな生活を企んでいるそうである。

最近、生産性の皆無な虚無的な調整に巻き込まれて疲労困憊していた私は、クリエイティブなセンパイの未来設計図が少し眩しく見えた。

人生とは有限な一方通行である。
困難とか問題とかを理由に時間や自分を無駄に浪費することは、なんと愚かなのだろうか。

旨い料理を味わい、旨い酒を味わう。
魚との駆引きを味わい、釣った魚を味わう。
素晴らしい作品を味わい、心に残る旅を味わう。
味わうことこそ人生の意味。

今こそ私も体勢を立て直さねばならない。
私はあまりにも自分の孤独に慣れてしまっているため、他者が私を救ってくれることもあることを忘れてしまいがちなのである。

ありがとう、センパイ!

酒宴は続く。