2018年初釣り・・・1/4野毛屋

旅行を終えて、実家に顔を出して、溜まった洗濯をして、さぁ、冬休みも残り1日。

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当然私は海の神に挨拶するべく金沢八景参詣である。

この日から仕事初めとなる会社も多いのか、思った程の混雑なく真鯛船は17人程か?

しかし肝心の海の神ことキャプテンUGが寝坊したとかで桟橋に現れたのは7時10分を過ぎていた。
年始の挨拶をするやいなや船は沖へ向けて出発。

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日を追う毎に水温が下がっているようで真鯛も今までのポイントでは釣れなくなってきたとのこと、この日は浅くても50m、深いところでは80mを超えるような深場が主戦場だ。
年明けは良型こそ顔を出しているものの数は釣れておらず、厳しい勝負となりそうだ。

そして想定外の厳しい展開も。
キツい根周りでガッチリと根がかり。
2018年ファースト・ヒットは哀しいかな地球であった。
上手く外れずPEが高切れ。0.8号はオマツリしたところから切れやすい。

1号巻いてある予備リールに変えて戦線復帰を果たすもまたしても根がかり。
2018年セカンド・ヒットもあろうことか地球である。
道糸1号、リーダー5号、サルカン介して先糸4号、切れたのはルアーと先糸の結び目であった。
それにしても一流しで二つもルアーをロストしたのは記憶に無い。
幸先悪いな...。

しかしそんな事で心が折れてはいけないと、深いが故に難しくなる着底のサインを見落とさぬよう、集中して粛々と攻め続ける。
「ゴンゴンゴン!」
「!!!」
「ズドン!」
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
フッキングと同時に激しく放出されるライン。すわ、大物かと一瞬思うも、予備リールのドラグがズルズルなだけでした。締めて巻くと主導権は簡単にこちらに。

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釣れたのは1kgジャストの綺麗な本命だ。
時刻は出船から3時間後の10時15分。
これが船中1枚目。
ホッとひと安心する。大きからず小さすぎず、刺身で最高に旨いサイズ、とりあえず本命を拝めたのなら初釣りは大成功だ。

下げ潮の止まる直前の12時過ぎ、この時期としては珍しく10mでアタリ、そのままフッキングしたのは300g程の塩焼きサイズ。
ダメージも無いし、1枚釣っている心の余裕から優しくリリースした。
翌翌日から海外出張も控えており、美味しいサイズが1枚あればもう充分なのだ。

しかしこの善行が海の神の気に入ったらしい。

トモ二番手の釣座だったので下げ潮勝負というつもりだったのだが、上げ潮に入ってから更なるドラマが待っていた。

鴨居大根東側の航路ブイ周り75mダチ。
ここは多くの大物を釣り上げている個人的に大好きなポイントだ。
ここを攻めている時底から8mという高いタナで不意に力強いアタリ、そのままフッキングしたのは良型の引き。
やり取りの最中に「2kgはありそう!」と宣言して中乗りYさんにタモ取りしてもらったのはジャスト2kgの綺麗なメスだった。
もう言うこと無し。私の初釣り史上の中でも最高の釣りである。

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3時半ぐらいから真鯛の活性が上がってきた。
散発でしか釣れなかった真鯛が、同じ流しでポツポツあたる。
こうなると粘るのがキャプテンである。

4時を回ってもまだやっている。
すると完全にお腹いっぱいだった私にもこの日4度目のアタリが訪れて上がってきた真鯛は1.5kgちょっと欠けるかな?といった旨そうなサイズ。
「四打数四安打?」
操舵室からニョキっと顔を出したキャプテンUGが訊ねる。そうだと答えると、
「いやー、今年は一味違うね!」
と茶化された。
でもその通り、昨年は初釣りで真鯛をバラして以来連敗街道まっしぐら、ようやく初めての真鯛を釣ったのがなんと9月なのである。
それが初釣りで良型交えて4枚ですからね。
やるよ、今年の俺は!

沖上がりコールは16時10分。
やはり日月潭で太陽が雲の上に出るまで粘り初日の出を拝んだことがよかったのだろうか?

2018年、滑り出しは上々だ。

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【釣果】
7時15分出船、16時10分沖揚がり
真鯛、4枚(0.3kg,1.0kg,1,5kg,2,0kg)

【タックル】
ロッド:ZENITH零式 LIGHT G-TOP L 
リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL
ライン:PE0.8号、ハリス:フロロ5号

【本日の総括】
新年なんて人為的に作られた便宜的な区分に過ぎない訳だけど、初日の出、初詣、初夢、大発会、我々日本人は初物が大好きな国民なので、初釣りが最高の釣果に恵めると、やはり気分は最高なのである。

しかし、私は翌翌日から海外出張を控えていることもあり、最後に釣れた獲物は同船の方に進呈、そして帰りがけに実家に立ち寄り2kgの真鯛は捌いた上で置いてきた。

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私が捌いていると、珍しく新入りの老猫さんが足元に寄ってきた。
野良生活が長く、その後保護した私の叔母が魚を食べられない為に、おそらく彼女が初めて目にする真鯛であろう。

身の切れ端を投げてやると、興奮してむしゃぶりついた。そして食べ終えるともっとくれ!と言わんばかりに鳴いている。
カワイイ。
ようやく飼い猫らしくなってきた。

ひょいと抱き上げると、多少緊張しているけど、今までのように嫌がらない。

一昨年20歳で大往生した実家の猫は、私が時折届ける魚を心待ちにしていたものだ。
真鯛が近付けた私と猫との心の距離。

魚を捌き終えて家を出ようとすると、なんと猫が見送りにきた。

釣りへのモチベーションがより一層高まるなぁ。
これからも美味しい魚を届けよう。