釣り大会の後に
丸い。
釣った魚をシンクに置いて、一番最初に思ったことは、なんと丸々と太った真鯛なのだろう、ということ。
顔は小さいけどボディがグラマラスな2.1kg、メス。
例えて言うならばちょっと太めの女子大生といったところか。
まさに食べ頃といったところだが、含むところや下品な意味合いはございません。
きっちりと捌いて余すところなく頂きます。
カマの塩焼き。
締まった身質で旨い。
兜は煮物で。
薄口醤油と味醂と日本酒を1:1:2で割ったタレで煮るだけの手抜き料理ながら、豊かな旨味で驚くほどに旨い。
珍しく日本酒を合わせます。
柵取りした身はキッチンペーパーとラップでくるんでチルド室へ。
代わりに6日寝かせたマハタの刺身がこの日のメインディッシュ。
寝かせ過ぎたというべきか、身はかなり柔らかくなっていたものの、旨味、甘味、味の濃さ、マハタの刺身は本当に旨い。
嗚呼、千倉沖マハタ戦線が好調のうちにまた行きたいなぁ。
釣り大会の翌日は我等がバンドのリハーサル日であったので、五反田のリハスタ(室内で飲食可能の素敵なスタジオ)にマダイのお造りを持ち込んでメンバーに振る舞った。
皆さん口々に「今までに食べたことの無い旨さ」と絶賛。
でしょ?
徳川幕府献上品のブランド真鯛、それも冬場の2.1kgメスともなれば、最高に旨い真鯛と言っても過言ではないだろう。
何度も食べてる私でも、食べる度に旨いと思う。釣りの味わいも食べる味わいも全く飽きないのがこの横須賀沖真鯛なのであります。
神経絞めが失敗したので、二日目の刺身はかなり柔らかくなってしまった。
しかし甘味と旨味は増していますな。
しかし前回の潮で釣った1kgの真鯛は3日目でもこのエッジ、やはり真鯛を美味しく頂くには神経絞めが必須だと再確認した。
釣る悦びと食べる悦びを求めて、次の潮も東京湾に繰り出そう。そうしよう。