緊急遠征・・・11/12千鯛丸(千倉)

日曜日は夕方から仕事が入っていたので土曜日に今季初のアマダイかカワハギかアオリイカを釣りに行こうと目論んでいたのだが、強風予報の為に金曜日の時点でそれら全ての出船中止が決まった。
実際、土曜日の朝5時には剱崎で南西の風25mという台風並みの暴風が吹き荒れており、この判断はやむ無しというか賢明であったわけだが、問題は私の釣り欲が満たされないという点にあった。

いつものように某釣りブログを見ていると、千倉沖でマハタがボコボコ浮上しているという大変に景気の良い記事を発見した。

ん?

そうか、距離的に千倉は考えてもいなかったけど帰港は12時、帰ってから魚捌いて(釣れたら、の話だけど)、シャワー浴びてから仕事に向かっても充分間に合いそうじゃないか。

慌てて船頭に電話をかけると1席だけ空いているという。

こうして日曜日の緊急遠征が決定した。

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まだ薄暗い5時半に出船。
10m以上の北風が吹き荒れており高めの波と大きなウネリ。
しかし最後の予約者である私に用意された釣座はど真ん中の胴の間で、荒れた海のなかではむしろ釣りやすいのであった。

さて港沖で1投目。
マハタ五目を謳うこの日の千鯛丸、タナは高めが正解かもしれないが、美味しい魚ならなんでも歓迎の私はオモリを底スレスレにトレース。

するといきなり引ったくるようなアタリが到来。
竿を少し送り込んで暫く待つと、針に掛かったような感触が。のった!

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お隣さんにアシストしてもらいつつエイヤっと引っこ抜いたのはソゲ。
小さいとは言え幸先良いではありませんか。

二尾目のイワシに祈りを込めて海底に落とし込み。

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身を呈したイワシさん、アカハタを連れてきてくれた。

3尾目のイワシに更なる祈りを込めて海底に落とし込むと、これまたアカハタが釣れた。

三打数三安打、打率10割。
このペースで行けば何らかの魚が20尾釣れる計算だ。

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しかし4尾目のイワシはガツンという衝撃とともに頭だけを残して何者かに奪い去られた。
誰の仕業だったのだろう?

5尾目と6尾目のイワシは見事に親針と孫針を避けるように何者かに啄まれて無惨なお姿に。
何者の仕業だったのだろう?

オモリを80号にチェンジして南寄りの深めの根廻にポイント移動した直後のことだった。
ガツンという激しい衝撃とともに絞り込まれる竿。やべえ!根掛かりか?と一瞬焦るも、竿を立てると生体反応。一気に食らいつくアタリ、これはハタに違いない。
ドラグを締めて強引に魚を浮かせる。5mも底から浮かせると主導権は完全にこちらに。
根に潜ろうとする力が強かったので、すわ大物か!と興奮したけれど、根から引き離した獲物は大した引きではない。

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ポコンと浮上したのは1.2kgの美味しそうなマハタであった。やった!


船長いわく、ここのところ前半不調で後半から上向くということだったが、私は前半から絶好調だ。

このまま行けば恐ろしい釣果を叩き出してしまうかもしれない。

しかし、予想とは全く異なる恐ろしい事態が私を待ち受けていた。

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【釣果】
5時30分出船、11時40分沖揚がり
ヒラメ(ソゲ)1枚、アカハタ2尾、マハタ1尾(1.2kg)


【タックル】
ロッド:DAIWA 早舟ヒラメ M-270
リール:DAIWA SALTIGA-Z30L
ライン:PE3号、リーダー:フロロ40lb


【本日の総括】
船長の予言通り、10時頃よりマハタのフィーバーが始まった。
ピンポイントで根廻を攻める。仕掛けを落とすと誰かしらに即ヒットがある。

しかし1.2kgのマハタを釣り上げた後、私にはただの一度のアタリもなかったのである。
本当に釣りとは不思議だ。

そして釣れないだけならまだしも、身体に異変を来し始めた。
止まらないくしゃみと鼻水、そして猛烈に目の痒み。
こ、これは紛うかたなく花粉症の症状じゃないか!

11月末から12月にかけて、少量の杉花粉が飛ぶことは知られており、当然私も知っているどころか記録を紐解くと昨年の11月にネパール旅行から帰国した後に激しい鼻炎を発症して耳鼻科の世話になっていたのであった。

本当に学習しないというか、症状が出るまですっかり花粉のことなど忘れているのが実にお目出度い。

幸い車のトランクにはガソリンスタンドで貰ったボックスティッシュが沢山あり、延々と鼻をかみながら帰路についた。
という訳で重めの花粉症をお持ちで千倉にマハタを釣りに行こうと企んでいる方は、万全の対策を施されることを強くお勧めする次第であります。

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写真はタイのタイならぬマハタマハタ。刺身は最低でも5日寝かせる予定につき、未食である。