限定的幸福・・・荒木屋(蒲田)

三連休中日の土曜日。
小春日和の晴天で釣船は沈没寸前の難民船状態であろうと予測し釣りはスルー。

となると釣りに行けない休日の定番ブランチを摂りに蒲田へと向かうことも我がルーティン。

水曜日に訪れたばかりの荒木屋、その日平日にも関わらず開店前にキャパを超える人が列を成していた状況を鑑みて少し早めに家を出たのだが、これが正解。
あと5分遅かったらファーストロットに間に合わないところだった。

愛する店舗は更にハードルの高い店舗へとなってきている。

さて、最近の限定はすっかりお馴染みの海鮮メニューばかりなので、限定という名の定番になってしまったのではないかと訝しく思っていたのであるが、油断していると恐ろしい目に遭うのが荒木屋の手口なのかもしれない。
この日、私は完全に虚を突かれた格好となった。

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月見コーンチーズカレー。
マイナーチェンジを繰返しながらたまに提供されていたカレー味の限定メニューが、恐ろしいまでにバージョンアップして唐突に供されたのである。

私のオーダーは「限定、麺硬め、チャーシュー、ビール」。

みんな大好きな食材の集合体、カレーにチーズにコーンに生卵ですからね。
不味かろうはずがないのはメニューの名前を見るだけで明らかなのだが、ここまで旨いというのは予想を遥かに上回っている。

特に良い仕事をしているのがピザに乗せるような溶けるチーズだ。
これがスープに溶けて麺やら具材に程よく絡み、絡んだチーズがカレースープを麺やら具材やらに更に猛烈に絡ませる役割も担っている。

渾然一体のハーモニー、無力な私はうち震えて無言で啜るのみ。
最早「旨い」という月並みな感想では逆に失礼な気がしてきて、北島康介並みに何も言えねぇ。

偶然がもたらせた幸福は、通うことによって得られた必然でもある。

私はこれからも折に触れて通うしかないのだ。

この幸福間を長続きさせるべく、この後私は修理に出していたリールの回収に上州屋を経由して、愛する温泉銭湯、矢口の草津湯に向かった。

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