犬と猫と実家の餃子

三連休を控えた10月の金曜日、実家の柴犬が死んだ。

ここ一月程はほぼ寝たきり状態、2週間前に会ったのが最後となった。
享年17歳。

その日のうちに火葬と埋葬を済ませたとのこと、翌土曜日に私が顔を出した時には最早犬の気配は欠片ほども残っていなかった。

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どんな時でも実家での食事は餃子だ。

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昨年7月、20年生活を共にした猫を亡くし、次いで犬。
ペットに過剰な愛情を注ぐ年老いた母親の哀しみは、数週間前に数奇な運命の末にやって来た猫の存在によって緩和されたようである。

推定年齢12歳。
仔猫のような適応力のあるはずもなく、まだ実家には馴染んでいない。
寂しいのか毎晩夜鳴きが激しいという。

呼べば返事をするが、寄っては来ない。
抱くと緊張するのか後ろ足が突っ張る。

それでも人に慣れている点は幸いであり、同時に哀しくもある。

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お腹という急所を無防備に触らせてくれる。むしろお腹を触られるのが好きなようで、気持ち良さそうに目を細め、喉をゴロゴロと鳴らしている。

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元の飼い主(4代目!)である叔母は、可哀想な猫だけど、幸福者だと言っていた。
でも本当に幸福なのかどうかは本人でなければ解り得ないことだ。

幸福か不幸かはともかく、せめて早く馴染んでくれればいい。
この点に関しては時間が解決してくれることを待つしかない。