哀愁の休日出勤・・・鈴蘭(新宿)

穏やかな秋晴れの日曜日。
所謂絶好の釣り日和というヤツだが、生憎と休日出勤の為に釣りはお休み。

仕事の合間を見つけて遅めのランチというか早めのディナーというか、とにかくラーメン求めて夕暮れの新宿の街を徘徊する。
秋の夕暮れ時が放つ強烈な哀愁を上回る、猛烈かつ激烈な哀愁を全身から放出しながら浮かれた街を徘徊する私は異端であると同時に街の底辺と同化もしていたはずだ。

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やって来たのは煮干ラーメンの鈴蘭。
限定の煮干そばは既に売り切れていたけど、ノーマルの中華そばもかなりの煮干具合であることは経験済み。
慌てず騒がず特製中華そばとビールの食券を買い求めカウンターの隅に哀愁着席。

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哀愁の中年には黒ラベルがよく似合う。

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そしてこちらが特製中華そば。
パッと見で目立つのがやたらと長いメンマと、やたらと薄いチャーシューである。メンマというよりタケノコ、チャーシューというより生ハム、といった感じ。

幅広の縮れ麺がスープとよく馴染みとても旨い。
スープも凪系よりは上品、伊藤系よりはワイルドで絶妙の煮干具合。
いやー、なかなか美味しいじゃないですか!

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血圧高めにつき普段はスープを殆ど飲まないようにしているのだが、あまりに旨くてほぼ完飲の愚行を犯す。

釣り日和の秋の晴天の日曜日にこんなところに駆り出されているのだ、今日ぐらいスープを飲んだっていいじゃないか。
と自分に甘いお年頃。

重い足取りで店を出て現場へと戻る。

しかしその後には非常にエキサイティングな現場が待っていた。
なんやかんやと文句もあるが、時に仕事で感動できる私は、とても幸福な人生を送っているとも言えるのである。