生来の生真面目さ故に・・・10/3野毛屋

会社のPC交換作業に半日を要するので午後は外出して欲しいとオーダーされたわけだが、それならば最近ストレスの溜まる状況が続いていたのでいっそのこと休んでしまおうと代休を取得。

曇り時々雨予報が出てはいたが、久し振りに夢の平日釣行をと金沢八景に向かう。
狙うは当然落ちの真鯛だ。

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ピーカン澄み潮は真鯛釣りの大敵な訳で、この曇天はむしろ私の味方となってくれることだろう。

しかし出船直後からポツポツと雨が落ちてきて、現着した時には結構な激しさとなっていた。

ガラスの如き繊細な私の心は既に折れかかっている。

幸いにも1時間足らずで雨は止み、私の心は折れるに至らなかった。
その後は一滴たりとも雨は降らず、むしろ午後からは晴れ間も差すような絶好の釣り日和となってきた。

こうなるともう釣れる気しかしない。
それも大きいヤツがバタバタと釣れる気しかしない。

私は早くも脳内で真鯛配布リストの作成を開始した刹那、
“ゴンゴンゴン!”
キターーーーーーーー!!!

船中初ヒット!しかしおかしいな、4kgの真鯛にしてはやけに引きが弱い。
水面に姿を現した魚影は4kgの真鯛にしてはやけに小さい。

私はタモを断って引っこ抜いた。
典型的な塩焼サイズであった。

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まぁいい。
小型真鯛の塩焼というのは実に旨いものなのである。

前日も午後の上げ潮が早くなってきた時間帯から真鯛の活性が上がったそうだし、本当の勝負はこれからだ。

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しかし生来の生真面目さが仇となり、平日釣行は往々にして冴えない釣果になりがちというジンクスは生きていたようである。


【釣果】
7時15分出船、15時40分沖揚がり
真鯛1枚(塩焼サイズ)

【タックル】
<バーチカル>
ロッド:ZENITH零式 LIGHT G-TOP L 
リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL
ライン:PE1号、ハリス:フロロ5号

<キャスティング>
ロッド:Major Craft GIANT KILLING S73L/TR
リール:SHIMANO TWIN POWER MgC3000
ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ3.5号

【本日の総括】
あれれれ?

上げ潮はどこもかしこもやけに潮型が悪かったのだが、真鯛がその潮を嫌ったのだろうか?

ドラマが無かった訳でもない。
不意に力強いアタリが訪れた時、私は気を抜いていてハンドルの握りが甘くなっていたようで左手がすっぽ抜け、慌てて握り直してリールのハンドルを巻いたのだが2巻き程で魚がゴムを離してしまった。
典型的な真鯛のアタリだっただけに悔やんでも悔やみきれないのだが、この日のチャンスらしきものはこの一度きりだったのである。

退屈な釣り呼ばわりされることの多いタイラバだが、着底と同時に巻き上げを開始するタッチアンドゴーが基本であり、そのいつ果てるともつかない一見無意味な反復行動の最中に不意に訪れるアタリに備える持続的な集中力も要するメンタルの釣りである。

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うろこ雲と秋空、哀愁の夕暮れ。

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大きな真鯛を捌くのはグロテスクだが、小さな真鯛を捌くのは幼児虐待のような罪悪感が付きまとう。

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しかし先程の繰り返しになるが、小型真鯛の塩焼というのは実に旨いものなのである。

前回釣った真鯛は4.4kgのオスで刺身には適さず、今回の獲物は小さすぎて刺身には適さない。
私は美味しい刺身を求めている。

まぁいい。
今日のところはこれぐらいで勘弁してやるとしよう。

真鯛が本格化するのはこれからだ。
リベンジのチャンスはいくらでもあることだろう。