2017年初真鯛・・・9/10野毛屋

土曜日の予定がアクシデントで日曜日になってしまったものの、私は久し振りに金沢八景へと向かった。

マグロとカツオのフィーバーに沸く相模湾に関東のアングラーの大半が集結したのか、久々に乗船する第二忠丸は拍子抜けする程に空いており、私は左舷の大ドモの確保に成功した。

ここのところムラはあるものの、真鯛の釣果が上向いている。
秋のオチ鯛シーズン入りも間近、最早私は釣れる気しかしなかった。

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第二海保北西の45mダチから開始。
満潮を過ぎたばかりで潮は全く動いていない感じ。
恐らく主戦場は第三海保となるに違いなく、私はリハビリのつもりでメタルジグ使ったりキャストしたりと肩慣らしがてら遊ぶ。

その後潮が効いてきたタイミングで船は決戦の地、第三海保へと移動。
鴨居の真鯛船もすぐ近くを流しており、いざ勝負だ。
しかし春先でもないし大雨が降った分けでも無いのに潮型が滅茶苦茶悪い。上側の潮が西に流れて芯の潮が南に流れ、おまけに風は南西。船の向きが定まらず、糸はあちらこちらへとカッ飛び、釣りにくいったらありゃしない。

しかし幸いにして空いてる船上、オマツリも殆ど無いので釣りに支障はない。

船内ホウボウが上がった他は静かなもの。そろそろ釣れても良い頃なんだけどなぁ、と思った通り10時過ぎ。
10m巻いてクラッチを切ろうとした刹那、強いアタリが到来。その直後にフッキングして魚が反転し、いきなり大暴走が始まった!

「ええと、1人巻いてますからね」荒々しさは鳴りを潜め、好々爺然と舵を握るキャプテンUGが抑制の効いた声でアナウンス。この落ち着きぶりはどうしたものだろう?荒ぶるキャプテン、齢68にして遂に大人になってしまったのだろうか。

しかし私の掛けた魚は真鯛特有のメリハリのある三段引きを演じることなく、右に左に大暴走。ドラグが鳴りっぱなしだ。

「船長、これ魚の色が違うよ!」

秋になるとオチの真鯛のみならず、青物も活性が高まり横須賀沖まで入って来るのは例年のパターン。
10月のタイラバで、私は1日で3本のワラサを釣り上げた経験もあるのだ。

覚悟を決めてドラグを締め、ポンピング気味に強引に浮かせる。
私は赤い魚に勝負を挑みにきたのであって、青い魚になど興味がない。

一気に寄せて道糸を全て巻き取り、さあ、リーダーが入った、と思ったらまたまた真横に走って船下へ逃げる魚。
真鯛なら観念して回転しながら上がってくるところなのに、本当に青物の引きは真鯛と違って下品だな。更にドラグを締めて竿を立て、強引に魚を浮かせると、
「!!!」
真鯛じゃないか!

クリビツテンギョウ!じゃなくてビックリギョウテン!
デコッパチフォルムに黒ずんだボディ、あまり旨そうではないけど見事なオスの真鯛じゃないですか!
アブねえ、随分と強引かつ雑なファイトをしてしまった。

そして恐ろしいことに年初から真鯛5連敗中の私が、2017年初めて手にした真鯛がこれなのである。
既に9月10日、真鯛を釣り初めてから最も遅い初物だ。

そして船中この真鯛が1枚のみで沖上がりを迎えた。

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【釣果】
7時15分出船、15時40分沖揚がり
真鯛1枚(4.4kg)
外道:トビエイ

【タックル】
<バーチカル>
ロッド:ZENITH零式 LIGHT G-TOP L 
リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL
ライン:PE1号、ハリス:フロロ5号

<キャスティング>
ロッド:Major Craft GIANT KILLING S73L/TR
リール:SHIMANO TWIN POWER MgC3000
ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ3.5号

【本日の総括】

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水深40m、フッキングしたのは底から10m強。このぐらいの深さだと、真鯛は横に走ることもあるのだろうか?
水圧変化で弱ることもなく、頭を振って三段引きを演じるでもなく、水面に上がるまで暴走を続けるファイターであった。

この二日前あたりから各真鯛船の釣果が上向きで、いよいよ秋の真鯛が本格化したかと思ったのだが、この日は肩透かし。
キャプテンは翌日の出船を取り止めた。
しかし「次の大潮回りから本格的に釣れるようになるだろう」と老キャプテンは予想する。

いよいよ私も借金を返済する時がきたようだ。