任侠鰹船・・・8/27庄三郎丸

マグロ釣りにおいて23号庄三郎は私にとって縁起の良い船である。

というのも、私が今までにたったの2本しか釣り上げていないキハダマグロは、いずれも23号船で釣ったのだ。

その23号船のミヨシが空いている。
私は左舷ミヨシの釣座を押さえ、代金を支払った。

「あ、今日ねぇ、船7号船に変わったからねぇー。」
平塚のユルキャラとも言うべき社長が、いつものノンビリとした口調で告げた。

えっ?

乗り合いの客が少なく、どうやら大勢からなる仕立船と船を入れ換えたようだ。

7号船って、おっとり船長(名は知らぬ)だっけ?そう言えば昔アオリ釣りで良い思いさせてもらったよなぁ。
10号船でさえなければ私の方に問題はない。

しかし浮き桟橋と逆側に係留している7号船で準備をしていると、かつて12号船を担当していたはずのヤクザ船長が乗り込んできたのであった。

相模湾は血の海と化した。

気持ちで負けた私には、何も釣れなかった。


【釣果】
6時出船、13時30分沖揚がり
外道:シイラ5本


【タックル】
<ジギング>
ロッド:Abu Garcia SALTY STAGE KR-X SJS-57/210
リール:SHIMANO TWIN POWER SW5000HG
ライン:PE2.5号、リーダー:フロロ10号

<カツオエビング>
ロッド:PALMS CORALSTAR 70M
リール:SHIMANO TWIN POWER SW8000PG
ライン:PE4号、リーダー:フロロ80lb

<マグロエビング>
ロッド:TENRYU SPIKE TUNA SK812TN-H
リール:DAIWA キャタリナ6500H
ライン:PE6号、リーダー:ナイロン100lb

【本日の総括】
動かざること山の如し。
ヤクザ船長は朝一で横付けしたパヤオから沖上がりまで全く動かなかった。

40m以下にはサメの反応、サメが抜けると魚影はないという状況で、15~20mのカツオのみを終日狙った。

この居着きのカツオはジグにもワームにも一切反応しなかった。
万事休す。

結果論から言えば、この日は動き回った船もさしたる釣果を上げられず、全体的に渋い1日だったようだ。

しかし、ヤル気のあるカツオの群れを追い回すこと、マグロの反応を狙い撃ちにすることこそがこの釣りの醍醐味ではないのか?

この日は仕立船含む全4隻でマグロをバレたり切られたりで1本も上がらなかったそうだが、こちらはマグロを狙ってすらいないのである。

私はカツオ専門船に乗ったつもりはない。

8月最後の釣りを実に締まらない形で締めくくり、9月は真鯛の季節に入る。

しかしこのままでは終われないのだ。

ところでカツオを釣るなら餌釣りが良いというのがジギング/エビングで3連続ボウズを喰らった私の結論である。

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