草津湯(矢口)

荒木屋の冷たい味噌らーめんのお陰で幸せな気分になった私は、更なる幸せな気分を求めて矢口の草津湯へ向かった。

入浴料460円の公衆浴場だが、タオルとバスタオルとシャンプー石鹸の付いた入浴セットが100円で借りられ、追加料金を支払うことなく広いサウナを利用出来、メインの湯船は源泉掛け流しの黒湯天然温泉で、豊富なマッサージ風呂は水流も充分、脱衣所のドライヤーは無料で、広いロビーでは豊富なアルコールメニューを楽しめる。

一言で言うならば、最高の銭湯である。

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いやー、良いお湯でした。

最高のラーメンと最高の銭湯に癒された私は、あまりにも不毛で行く気の全く起きなかった都議会選挙へ腹に力を込めて向かった。

結果的に私の清き一票を投じた候補者は落選したが、そもそもその候補者は消去法の選択に過ぎず、全く支持していなかったので悔しくもなんともなかった。

選挙の結果は個人的には決して好ましいものではなかったが、最も鉄槌を加えたいところに寸分違わぬ鉄槌が見事にふるわれたという事実、あらゆる想像力をシャットアウトしてその現象のみに目を向ければ、痛快と言えなくもないのであった。

しかし少しだけ社会参加したかのような気分は恐らく幻想。

かの岸田秀がとうの昔にその著書「ものぐさ精神分析」で高らかに宣言したように、あらゆる社会とは所詮集団幻想に過ぎないのだと今でも私は見做している。