介護予防

荒木屋で鱈腹食べた土曜日、陽が西に傾き気温が下がってきた頃を見計らって私はジョグに飛び出した。

ところで今年の花粉との戦いは熾烈を極め、2月上旬の穏やかな晴天のある日にジョグを終えた瞬間から激しい発作に見舞われ、それ以来5月半ばを過ぎるまで全く走ろうという気にならなかった。

こうして3ヶ月以上走ることから離れると、もうすっかりと走れない身体へとなっている。
チリも積もれば的にやっとのことで身につけたささやかな筋力や心肺能力も元の木阿弥的に衰えるのみならず、3ヶ月分老化も進行している為に負の相乗効果は絶大だ。

気持ちは前に向かっているのに速度は上がらず、距離は伸びず、すぐに筋肉痛になり、無理をしようものなら膝が悲鳴を上げる。

それでも、私は失われた筋力と心肺能力を取り戻すために走るしかないのである。
それは傍目には最早ランニングというよりも介護予防の為の風変わりな運動にしか見えない遅々とした走りだとしても、だ。

何故ならば苦しみを乗り越えた先には走ることでしか得られない楽しさと快感があることを私は既に知っているのである。

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マイペースで逝くさ。