地獄と煉獄の狭間にて・・・浜(金沢八景)

タタキに刺身、塩焼を楽しんで、残りは干物にして保存。

皮算用とも言えぬ目論見、比較的確実性の高いアジ釣りによもや裏切られることはあるまいと保険的に挑んだのだが、僅か6尾の思いもよらない大惨敗に沈んだ野毛屋午前船。

しかし恐ろしいことに、この数で私は船中24人のなかで竿頭であったという。

まさにこの世の地獄である。

一旦帰港しランチは陸で。
となると港前の中華料理店、安心と安定の浜に向かう一択。

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船上という名の戦場では決してアルコールを口にしないと決めている私だが、午前船と午後船の狭間に陸で摂る昼食のお伴としてのビールはその限りではない。

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オーダーも一択、サンマー麺大盛り。
プリミティブでブルータルなラーメンに慣れている私を癒す、優しい味。

浜っ子のソウルフードと呼ばれるサンマー麺、浜っ子でない私はこの店のサンマー麺しか知らないが、これが王道のサンマー麺であるならば、私はサンマー麺が好き、ということになる。
胡椒を沢山かけるのが良い。

さぁ、気分を変えてもう一度船に乗ろう。
世の中には案ずるより産むが易しということもある。

この時点ではこの後私を待ち受けるカラマーゾフ的な地獄の存在を知らないが、実は予感めいたものは存分に感じていたのもまた事実である。