地獄・・・5/20野毛屋

釣り運絶賛低迷中。
良い時もあれば悪い時もあるのが私にとっての釣りだが、2017年は只の一度も良い思いをしていない。

確実性が高く、食べても美味しいターゲットを狙い、釣りの楽しさや醍醐味を再確認しないと、私は釣りが嫌いになってしまうかもしれない。

イメージ 1


晴れた空。風も弱く、ある程度暑くなることは覚悟していたけど、出船を前にして既に暑い。

まぁいい。
暑い盛りはアジの旬でもあるのだ。

美味しいキンキラキンのアジをまずはたっぷりと確保しよう。
午後フグは苦手種目の筆頭ではあるけれど、アジの保険があればダメ元の気楽さで挑める。

しかし私を待ち受けていたのはまたしても地獄だったのだよ。

イメージ 2



【釣果】
<午前アジ>
7時15分出船、11時沖揚がり
アジ6尾
<午後フグ>
12時30分出船、16時沖揚がり


【タックル】
<午前アジ>
ロッド:アルファ・タックル エアボーンスティック30T-200
リール:SHIMANO オシア・カルカッタ301HG

<午後フグ>
ロッド:マニアス・フグ・リミテッド
リール:SHIMANO ステファーノ201
ライン:PE1号


【本日の総括】
「ねぇコーリャ、君は将来とても不幸な人間になります。でも総体としては人生を祝福して下さいね。」とアリョーシャはコーリャ・クラソートキンという少年にこう言った。
ドストエフスキーカラマーゾフの兄弟」第四部前半、瀕死のイリューシャ少年を見舞うシーンである。
この場面は村上春樹「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」のクライマックスで引用されている。
主人公の「私」は言う。
果たしてとても不幸な人生を総体として祝福することが可能なのだろうか疑問であった、と。
しかし絶望的な状況の中で、「私」は限定された人生には限定された幸福がある、と結論付ける。

そして私もこのカラマーゾフ的な地獄の中で、限定された人生における限定された幸福を祝福しよう。

イメージ 3


とりあえず食卓には僅かとはいえ東京湾産のアジがあるのだ。

アリョーシャには何でもわかるのである。