ベトナム放浪記~腹痛(5/2)

いったい何がいけなかったのだろう?

リスクは全て排除していたつもりだが、夜中に突如激しい腹痛を発症した。

3年だか4年前のGWにインドネシアに行った時に経験したような症状、これは何らかの細菌にやられたと判断すべきだろう。

公衆トイレ事情のよろしくない東南アジア諸国、その時私は下痢止めを飲むという謝った対処をとったが故に症状が激症化、成田空港からそのまま病院送りとなった苦い思い出が蘇る。

腹痛は細菌に腸が痛め付けられた証拠であり、下痢は細菌の排出を促すフィジカルリアクション。
同じ轍は踏むまいと抗生剤だけ飲んであとは全てを出し尽くす、そして何も食べないという対処を。

翌朝になっても症状は治まらなかったけど、とりあえず朝食をパスして努力の限界まで出し尽くし、前日申し込んだ市内観光ツアーに力無く出発。

なに、いざとなったらバスから降りてツアーを中止すれば済むだけのことよ。

この手のツアーとは一切関わらない生き様を貫いていたものの、時にはツアーも組み合わせて効率的に観光することも悪くないと最近学んだのだ。
特に少人数、英語ガイド付きのツアーに申し込めば、まず私の宿敵とも言うべき某大国からの爆爆軍団に囲まれる恐れもない。

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まずは船に乗って街中心部からおよそ10km上流のパゴダ参詣。

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なんとRAGE AGAINST THE MACHINEのアルバムジャケットであまりにも有名なあの僧侶の写真と、車の実物が展示されてるではないか!
私はあの僧侶は中国のチベット侵攻に対する抗議の焼身自殺と認識していたのだが、ベトナム戦争中にこのパゴダの住職が政府の対応に対して抗議の焼身自殺をしたのだと初めて知ったのであった。
下痢にも負けず、暑さにも負けず、来て良かった感がはやくも半端無い。

この後は前日行ったばかりの王宮アゲインなので割愛。
ガイドの説明で知り得なかった情報を聞けたことは良かったが、どうせ明日には全て忘れているだろう。

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市場見学、昼食休憩を挟んで行った二つの王の墓所は(ミンマン帝陵とカイディン帝陵)はとても良かった。

前者は日本の古墳を思わせるところのある中国式建築、後者は完全なるフランス式の西洋建築というコントラストが見事だが、前者が民衆の尊敬を一身に集めた優れた王で、後者はフランスの言いなりになったことで民衆からは全く支持されなかったという見えざるコントラストもある。
こういう話しは確かにガイドが居なければ聞くことは出来まい。

良かった。

ホテルに戻ったのは17時過ぎ。
昼食もほぼ食べなかったのでお腹のぐあいはかなり回復した。

フロントのお姉さんに美味しいローカルフードのレストランを教えてくれと頼んだら、即答で教えてくれた店に行ってみる。
ここの名物rice pancakeを是非試せとのことだが、語感からして全く美味しそうじゃないなぁ...。

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確かにメニューのトップに記載されている。この店のオススメであることは間違いないようだ。
そして周りを見渡すと客の殆どは地元の方々、これはとりあえずいくしかない。

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なにこれ?
店員を捕まえて食べ方を尋ねる。
「野菜を小皿に入れて、タレをかけて良く混ぜ、ライスケーキを浸けて食え」みたいなことを言っている。
???
訳がわからないのでヤケクソでチャンプルー精神で全部混ぜちまえ!
沖縄の心であるチャンプルーという料理はインドネシアにもあるし、私も日本人の端くれだ。

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正しいか否かはおいといて、確かに尋常じゃなく旨い。
フエ料理は奥深いとガイドブックにも書いてあったが、その一端に触れた気がする。

腹ごなしに街を歩き、その後ホテル近くのマッサージで60分US$12のフットマッサージを受ける。
日本基準では安いけどベトナムの物価を考えたらかなり高いが、連日歩き回って脚に疲労が溜まっているのでやむを得ないところ。
非常に丁寧な施術で、最後は肩と背中までマッサージしてもらったので、細かいベトナムドンの持ち合わせもたまたまなかったのでチップも弾んでしまった。

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さぁ、明日はまた移動である。