メダイ、キンメダイ。

そういえばメダイって釣ったこともなければ食べたこともないターゲットであった。

海面で別れを告げたメダイに対する悔しさが、沸々と沸き上がる。

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そんなメダイのnegativeな感情は、キンメダイさんに払拭して頂きましょう。

測ってみると、大きいキンメは39cmあった。瀬の海で釣れるサイズとしては、かなり良型と思われる。

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と同時に、小さな2枚はアジみたいなサイズだ。

どうやって食べるかちょっと悩んだ末に、塩焼きに。

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なにこれ、旨っ( ; ゜Д゜)!

グリルの受け皿には脂がしたたり、こんなに小さくてもキンメの実力の片鱗はうかがい知れたのだが、食べてみたらホクホクの身に旨味と甘味が感じられる極上品。脂は全て流れ出たかのようなさっぱりとした身質だが、尋常じゃない美味しさである。

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良型のアタマとカマは煮付けに。
塩焼きが旨かったので薄めの味付けにしてみようと、減塩醤油と味醂と日本酒を1:2:4でタレ作り。水や砂糖は使いません。

いやー、これも最高でした。

三枚分の身は、翌日マイバーナーを携えて会社に持ち込み、部下の女子達に炙りにして振る舞った。
漁師からの1日早いホワイトデーである。

美味しい、美味しいとあっという間に平らげてくれたのは、もしかしたら社交辞令かもしれないし、本当はありがた迷惑なのかもしれない。
しかしお返しのお菓子を大量に買ってきて配るような真似は私の流儀に反するのであり、自ら釣った魚を自ら捌いて自ら振る舞う方が性に合っているし、心もこもっていると信じている。

ちなみにホワイトデーに話が及んだので付け加えておくと、こういうイベントごとの時に往々として個と集団との差異について考えることとなる。
○○部女子一同より、というようなものを貰ってもお礼の言いようもないし、○○部男子一同より、というように何かの集団に属してお返しすることも基本的にはしない。

微笑ましいと言えばそれまでだけど、こういうのってなんとなく村社会的な閉塞したコミュニティを連想させてなんとなく居心地が悪いのだ。

会社員であることは、同時に何かの集団に所属すること、でもあるわけだが、多くの帰属意識はロクなものを産まない。
私は極力意識的に個人的な個人でありたいと思う。

基本的に漁師とは孤独なものである。