カマシマス・・・3/4庄治郎丸

凪の土曜日。
休日出勤のない土曜日。

当然釣りには行くわけだが、リベンジ最優先種目の真鯛小潮周りにつき休船。
最近仕事的に、天気の巡り合わせ的にやや釣りと疎遠になっている日々。
疎遠になればやりたい釣りが目白押しのはずなのだが、実際には逆に何に行ったら良いかやたらと悩む。

うーん。
ここは今しか釣れず、食べて美味しい魚にしよう。

それでもアマダイ、アオリイカカマスで悩みまくった結果、久々のカマスにして予約を入れた。

昨シーズンから主流となった引っ掛け釣りという名の狩りは仕掛けが売っていないので自作。
昨年試行錯誤の末に「これだ!」と思える仕掛けに行き着いたのだが、記録していなかったのですっかり忘れてしまい適当に作った。

結果的にはこの仕掛けが不調を生んだのだか・・・。

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最早ルアー・アングラーとしての矜持など欠片も残っていない非情緒的な釣座。
薄曇り、無風、釣りのコンディションとしては最高である。
しかし丹沢の近い相模湾は花粉の飛散が多くて私の身体的コンディションは不安だらけだ。

さて、最初のポイントの一投目でいきなり40cm近い本命が釣れたので今日は余裕だと思ったのだが、これは所謂出会い頭の事故、この後迷路に迷い混むこととなる。

周りが釣れ始めたのに私の仕掛けには全く魚が掛からない。
何故だろう?

暫く無益な戦いを続けたところで、そういえば仕掛けが上がってくる度に私の仕掛けのトレブルフックが皆一様に明後日の方向を向いていることに気が付いた。

原因は恐らくフリーノットで結んだトレブルフックにあったようだ。
つまり激しい上げ下げをするこの釣りで、フリーノットのおかげでフックが動くゆえにハリスに絡まり易いのではないか?と。

フグのカットウ釣りを手本にしたことが仇となったようだ。

その後フックの接続をダブルクリンチノットに変えたところ、ようやくポツリポツリと掛かるようになった。

しかし巻き上げ中に針がスッポ抜けた豚の尻尾がなんと2回。船上で即席で作った仕掛けのノットがまずかったか?
嗚呼、無情なり、老眼の進行。

結局薬局(老眼的駄洒落)8尾で終了。型も良型、中型、小型と均一に混じりイマイチな釣りとなった。

低位安定の2017年釣り運は、月が変わっても変わらず。

めげずに挑み続ければ、そのうち風向きも変わるはずだ。

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【釣果】
6時40分出船、13時50分沖揚がり
カマス8本
外道:サバ


【タックル】
ロッド:アルファ・タックル・イカオニ190
リール:DAIWA シーボーグ300J-L
ライン:PE4号


【本日の総括】
船中釣果は0~14本。

船長の指示ダナが狭く、反応に厚みがなかったことが窺われる。
こういう時って、むしろ餌釣りの方がいいんじゃないかな?

釣りの面白味では較べるべくもなく餌釣りに軍配が上がるのだ。

しかし情緒の欠片も無い釣りでも釣らねば食べられない美味しいアカカマス、帰宅後にこそこの釣りの真髄はある。

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塩焼きの旨さは筆舌に尽くしがたい...と言いたいところだけど、東京湾の小型真鯛の塩焼きには及ばないかもしれない。

写真撮り忘れてしまったけど、炙り刺身は間違いのない旨さであった。皮目の香ばしさがカマスならでは。
でもクロムツや真鯛を凌駕する、というほどでもないかな?

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美味しい魚を食べ慣れてカマスへの評価が下がったのかな?
という疑念は、この干物を食べたら一掃されました。

俺、干物作りの天才なんじゃないの?
というぐらいに旨い。つまり素材がいいのだ。

あまり塩辛いのは好みじゃないので今回は6%の食塩水に30分浸けたけど、完璧であった。

身の味が濃いのでtoo muchな塩気は不用、そして白身魚とはいえこれだけ味が濃いと赤ワインとも合ってしまう。

いやー、最高だな、カマス

ちょっとご無沙汰な美味しいターゲットを求めて、別の種目も行かなくては。
という気持ちになっている。