聖闘士聖夜・・・12/24萬栄丸

会社の納会で真鯛の姿造りとアオリイカの刺身を振る舞うことがここ数年ほど続いていたのだが、今年は潮周り的に真鯛を狙うチャンスがなく、アオリイカに至っては最早釣り方を忘れるほどやっていない。

納会を盛り上げるレアで旨い魚を自縄自縛的に求めた私は、色々と考えた結果クロムツを狙うことにした。
ムツと言えば一般に煮付けでしかお目に掛かれないであろうし、そのムツの煮付けも多くはメロ(銀ムツ)という代用魚。
クロムツを炙りと刺身とカルパッチョで振る舞えば、納会も盛り上がり、私の株も更に上昇すること必至である。

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夕陽に向かって船は走る。
この日は世間一般では「クリスマス・イヴ」というハレの日のようだ。
リア充たちは思い思いのプランで自尊心を充たし、自意識過剰な非リア充どもはツルむことで誤魔化すか世間の目を避け引き籠る。

しかしそんな聖夜も萬栄丸半夜クロムツ船は、14名満船のいつもと変わらない光景が泰然と繰り広げられていた。

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沈む夕陽を船から眺めるというのも贅沢なものである。

しかし、東京湾口を超えると風を遮る陸が無くなり海は激しいウネリである。

まぁ敢えてハレの日に海に繰り出している訳だし、凪よりタフコンの方が似合っている。

波風上等だぜ!

しかし肝心のお魚さんが全く活性が上がらない。
水深100m前後のポイントなので、シケ後とは言え底荒れはないと思うのだが、台風並みの南西風は水温の急低下をもたらせた可能性が高い。

グラスソリッドロッドに150号のオモリというヘヴィなタックル、しかし誘わなければほぼアタリも出ない状況で、私は波風に揉まれながら手持ちで挑み続ける。竿をキーパーに置くのは魚が掛かった時と潮周りの時だけだ。

そのうち凪るだろう。
そのうち魚の活性も上がるだろう。

私はその時を待った。
しかしその時は訪れることなく、21時に沖あがりが告げられたのであった。

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【釣果】
16時出船、21時沖揚がり
クロムツ10尾
(外道:クロシビカマス2本)


【タックル】
ロッド:PRO MARINE 海将タイプ2 200M
リール:DAIWA シーボーグ300J-L
ライン:PE4号


【本日の総括】
船中釣果は4~16尾。
厄介者のスミヤキのちょっかいも、歓喜から一点暗黒へと突き落とされるサメの横取りも殆ど無く、全ての魚に食い気が無かったような印象だ。

せめてもの救いは釣れるムツが40cmオーバーの良型ばかりであったこと。大きなムツの引きは驚くほど強い。
納会を盛り上げるには充分な量である。

これから諸々と多忙で、なんとこれが2016年の納竿となる可能性も高い。
真鯛、アマダイ、カワハギ、アオリイカ、まだ何一つ満足行く釣りをしていないというのに...。