山本屋本店広小路伏見店

ビールを飲みながら待っていると、ホテルのフロントのような制服を着た美人主任が(ところで何故飲食店の店員の名札に役職を記す必要があるのか?)私の注文の品を運んできた。

口さがない人は仙台、水戸と並んでここ名古屋を日本三大醜女都市などと呼ぶが、このように目を見張る美人と思わぬところで遭遇することもある。

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ちなみに生ビールはアサヒ一択だが、瓶ビールだとキリンを選ぶことができる。
勿論私は迷うことなく瓶をチョイス。

BGMはピアノによるオフコース小田和正のソロ、次いで耳障りの良いジャズスタンダードへと変わった。

老舗としての自負、というよりもスノビッシュな自意識の強い店、というのが正直な私の印象である。

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山本屋本店、味噌煮込みうどん。

麺類は何でもアルデンテを好むワタクシ、この紙粘土のようなゴワゴワワシワシ食感のうどんはなかなか好みである。

しかし具もろくに入っていない、量も多くないこのうどんが980円もするというのはいささかコスパが悪すぎるように思う。鶏肉とか牡蠣なんて入れたら、おおよそうどんとは思えないような価格になるし。

そもそも私は八丁味噌があまり好きではないという時点で、宿命的に名古屋飯と相性が悪いと言わざるを得ない訳だが。

ローカルフードに目がない地のものフェチの私は名古屋にくる機会があると結構な頻度で山本屋を訪れているように思うが、毎回大満足というよりは、適度な満足と同時に割り切れぬ思いも抱くというアンビバレントな感慨を持つ。

しかしながら翌日曜日の昼前に、大勢の人々が山本屋に行列を成す姿を目にして、もしかしたら少し贅沢なサンデーブランチとして地元民に深く愛されているのかもしれないなぁと思った。
やはり山本屋の味噌煮込みうどんは名古屋民のソウルフードなのだろう。

まぁ並んでいたのはもしかしたら旅行者かもしれないけどね。