いせや北口店(吉祥寺)

日曜日。
夕方から吉祥寺で一仕事。

となると、その前にいせやに寄っておきたいところ。

井の頭公園の入口脇に鎮座するいせや公園店が改装工事に入ったときに仮店舗としてオープンした北口店。
この仮初めの非情緒的な店舗は、結局公園店リニューアルオープン後も存続している。

そしてこの店に対しては、個人的に簡単に言葉では言い表すことの出来ない感情を抱いている。
あえて一言で表すなら、感傷とメメントモリだ。一言じゃなくて二言だけど。

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口開けはいつも赤星から。

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感傷的なシウマイ。

メメントモリ=死を忘れるな。

数多ある私の座右の銘の中で、ここ数年赤丸急上昇なのがこのシンプルなラテン語である。

メメントモリから目を逸らす家畜たちの群れ。
メメントモリニヒリズムを履き違える自己憐憫と過剰な自意識。
この手の発言が今日もSNS上で飛び交っている。

メメントモリとは真っ直ぐに主体的に生きるための指針となる重要な概念だ。

表層的な同質性を相互確認して繋がりたがる感覚は、私には浅ましくて悲惨な欲求としか思えない。

普遍性とは異質なもの同士を掘り下げた先に見つかる共通点だ。

私はいせやのカウンターで赤星を飲みながら、静かに己を掘り下げた。

SNSが往々にして家畜やニヒリスト達の同質性の確認の温床となるにしても、私は自己対話のツールとしてここで文章を書き続けるしかない。力尽きるまで。

ところで休日出勤の前にいせやでビールを飲むことが正しいことなのか否か?友よ、その答えは風に吹かれている。