師走の三択ロース・・・12/4羽田かみや

土日共に晴天凪予報の師走最初の土日。
最近釣り不足の私は連チャン釣行といきたいところなのだが、金曜日の仕事がかなり遅くなり土曜日は起きれず。

困ったな。

もう師走、しかし私は秋冬の風物詩的な釣り三種目が未だ手付かずなのだ。
その三種目とはアオリイカ、アマダイ、カワハギ(五十音順)。
全部やりたいけどそれは無理。決められないときは一番食べたいものにしよう。

...。

駄目だ、全部食べたいじゃないか!

悩みに悩んだ結果、この先の釣期が最も短い竹岡カワハギに決定!

そんな訳で久し振りに羽田のかみやへ。

記録を紐解くまでもなく、私がかみやを訪れるのは昨年の納竿釣行以来、実に一年ものご無沙汰であります。
ちなみにその時の釣果は大撃沈。カワハギ釣りは腕の差、経験の差が顕著に現れる釣り、久し振りの私は不安でいっぱいだ。

ほぼ終日トモ流れになる潮時だが、私は躊躇わず空いていた左ミヨシへ入る。
隅っこで目立たぬようにひっそりと釣りをしようという、自信の無さ故のいじましい選択である。

そしてタックルの準備を済ませたら、受付の為に再び船宿へ。
「ポイントカードは?」の女将さんの声に財布をまさぐりカードを探すと、なんと私のかみやポイントカードは10個全ての欄がスタンプで埋まっていたのだった。
マズイ。1年振りという不義理を働いてこんなものを提出し無賃乗船権を行使したら、船宿の軽蔑のみならず海の神の怒りまで買い、ボウズで終わること必至である。いや、ボウズどころでは済まないかもしれない。神谷さんの、否、神の見えざる手によって、海に付き落とされてしまうかもしれない。

畏れをなした私は新規にポイントカードを作ってもらうことにした。
このカードを10個のスタンプで充たした暁に、晴れて権利を行使するのだ。

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船は7時に出港。私の知っているかみやのカワハギ船は7時30分出船であり、こんなところにも隔日の感がある。

竹岡までの長い航行はipodで音楽を聴きながら過ごす。
晴天、ベタ凪、気温も高く、キャビンに入らずとも快適なクルージングである。

最初の合図は刺し網の上をピンポイント狙い。
私の仕掛けはいきなり網に引っ掛かり不穏な幕開け。
最早不安を通り越し諦念に支配されてきましたよ。
元来私はペシミストなのである。

しかし、更に南下して航路内34mダチで再開すると、あろうことかポポポポーン!とまさかの本命4連チャン。

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私の絶望はカワハギの活性によって救われた。

これは案ずるより産むが易しってヤツか?

しかしこの直後、確かな手応えを伴う良型を立て続けにバラしたことで私のリズムは狂いまくった。
アタリを全くフッキングまで持ち込めないのである。

このところめっきりと釣りに行く回数が減り、たまにしか行けないとなると一番好きな真鯛中心となり、他の釣りは殆どやっていなかった。
アタリは少ないけど見逃しようがない強烈な真鯛、一方アタリは頻発するけどものすごく小さく、掛けるのも難しいカワハギ、これは対局に位置する釣りである。
しかしいずれもメンタルが重要なファクターであることは同じのようだ。

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沖上がりは14時半。
なんだかんだで20枚の釣果は私としては出来杉君である。

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極端に小さいのは放流したけど大中小程よく混ざり食べるには十二分の量を確保した。

バラした大きいのが悔やまれるので、年内にもう一回ぐらいやりたいんだけど、果たして時間はあるのだろうか?

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【釣果】
7時出船、14時30分沖揚がり
カワハギ20枚
(外道:カゴカキダイ


【タックル】
ロッド:DAIWAメタリアカワハギ180M
リール:SHIMANOステファーノ201
ライン:PE1号

【本日の総括】
改めて釣りの多様性を再確認したというか、兎に角久し振りのカワハギ釣りは楽しかったの一言に尽きる。
運良くカワハギの活性が高い日に当たり、しかも船は12人乗船と日曜としては空いており、更に海は晴天ベタ凪の好条件も重なった。

釣り方は相も変わらず宙釣り一辺倒。
アタリをフッキングに持ち込むパターンを見つけると釣果が伸びていくのだが、この日はパターンらしきパターンを見つけることが出来ず、この辺にブランクを感じる。

さて久々にカワハギのフルコースを作った。小型は肝乗せ炙り、良型は薄造り、残りは鍋にぶちこんで堪能した。
肝は既に萎んできており、食味の旬は過ぎつつある印章。
驚いたことに一部のメスは小さな真子を持っていた。叩いた残りなのか、早くも抱卵し始めているのかは定かでないが、この時期に真子を見たのは初めてのような気がする。

一番旨かったのはハギチリ鍋。カワハギのアラって本当に良い出汁が出る。
懐かしさと感動のある旨さだった。

釣趣の違いを楽しむのみでなく、食味の違いも色々楽しめるのが釣りの魅力である。

あれもこれもと冬の味覚は多数、忙しいなんて言ってないでアレコレ釣りに行かなくては。

師走。私も全力疾走だ。