哀愁Uターン・・・蒙古タンメン中本目黒店

私鉄、JR、地下鉄と乗り継ぐ通勤ルートにつき定期を一枚に纏められない不便さを解消してくれたのは、モバイルSuica定期券だった。

SuicaPASMOを同じ財布に入れると干渉してしまう為、このICカード全盛の世にあってモバイルSuica導入前は地下鉄の定期券は紙のものを使用していたのである。

さて。
終電かタクシーでの帰宅が続いていたハードな週のある朝、自宅から10分弱歩いて辿り着いた最寄り駅で改札に入ろうと臀部のポケットをまさぐると、有るべきはずのモバイルSuicaが、すなわち携帯が無い。
全てのポケットを探し、カバンの中をひっくり返してみても、どこにも携帯は無いのであった。

体感気温、32℃。

駅まで二往復、40分。

モバイルSuicaの落とし穴。

猛暑の中の強制ウォーキングにて汗だくになり心身共に深い疲労感に襲われた私は「心が折れたので出社が遅れる」との連絡を会社に入れた。

体勢を立て直す必要がある。
気持ちを入れ替える必要がある。

私は会社へは向かわず、目黒に進路を取った。

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失われた水分を補強する為に料理の前に黄金色に輝く泡立つ炭酸飲料を。こちらは精神安定剤の役割も果たしております。

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そしてオーダーは冷し味噌卵麺、麺硬め。
多くの店では限定扱いのこのメニューは、ここ目黒店においてはレギュラーなのであります。

人事異動でスタッフは変わってしまっても、目黒の冷しメニューはとても信頼がおける。
麺の茹で加減と締め具合が安定的に素晴らしい。

過剰な唐辛子は体調によっては苦味を感じてしまうのだが、この日のここまでの激辛人生にまだまだ辛さが足りないと、私は卓上の一味を盛大にふりかけた。

時に辛さとは生きている証であるのだ。