連チャン・・・蒲田荒木屋

12ヶ月点検と修理から愛車は戻ってきたのだが、思うところあって釣りはお休み日曜日。
仕事上の神経症的なやり取りに、心底うんざりしつつ猛烈に頭にきたのである。
釣りに行って気分転換するのではなく、多くの示唆に満ちた好きな小説を夜通し読む。
静かな諦念、人生の虚無感、作家によって再構築された倫理観に基づく架空の世界に、現実の自分が飲み込まれる主客転倒現象が起こる。
優れた小説は個人的な経験足り得るのである。

問題は解決しないが、私の視点は細部から俯瞰に変わった。私の仕事は神経症を治療することではない。神経症性をいなし、物事を前に向かって進めることだけを考えればいいのだ。

私は仮眠をとった後に、ブランチを摂りに再び蒲田へと向かった。

連日の荒木屋、しかし連日訪れているのは私だけではないようで、昨日も見かけた顔がチラチラ見受けられる。
中毒性の高い荒木屋にヤられてしまう感覚は、よく理解できる。

ビールをのみつつ着丼を待つ。
昨夜私の心に吹き荒れた嵐は、ビールを飲みながら着丼を待つうちに完全に収まった。

イメージ 1



オーダーは冷し味噌野菜、麺硬め、ニンニク少なめ。

唐辛子の刺激、味噌スープの旨味、化調とニンニクのジャンク、絶妙な茹で加減の麺、とにかく最強にして最高である。

釣りに行けない(この場合は行かない)休日は、つい無為に過ごしてしまいがちなものだけど、自分次第でいくらでも有意義になるという典型のような日曜日であった。